暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
[10/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
身が揺れ始めた。
「げ、エンジンが不調になってるぞ!どうやら整備途中だったみたいだ」
「島、お前―っ!」
直後、〈コスモゼロ〉はエンジンノズルから黒煙を噴き出しながら失速し、地表に向かって落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こりゃ、後で怒られるな…」
結局、〈コスモゼロ〉は不時着し、古代と島は一応救難ビーコンを発して機外に出る。救難機に見つけてもらうために丘に向けて登って行く中、島は古代に話しかける。
「しかしあの偵察機、こんな辺鄙な場所で何を探していたんだ?大隅方面ならともかく、沖縄周辺なんて都市以外には珊瑚の欠片ぐらいしか見当たらないぞ?」
「確かに…ん?」
すると、丘の向こうに何かが見えて、古代は目を細める。そして丘を登り切ったその時、『それ』の全貌が見えた。
「な、何だありゃ…」
「これは…戦艦…?」
目前に見えたものに、島も思わず目を見張り、そう呟く。
それは、戦艦の残骸だった。船体や武装の殆どはかつて海底を形成していた土に埋もれ、僅かに上部構造物や煙突が露出して赤茶けた色となっており、まるで8年も続く宇宙人との戦争とは無縁であるかの様に聳え立っていたのだ。
と不意に、古代が島に尋ねる。
「…なぁ島、あれどう見ても大和型、だよな…だが…」
「ああ…戦争で全艦解体され、宇宙艦と地下都市建造のための資材に変えられた筈だ。それにそもそも、大和型が『ここで沈んだ』なんて聞いた事も無いぞ?」
自分達の知る歴史とは相反しているかの様な光景に、2人の脳裏には疑問符が付きまとう。しかし、空に二つの光点が見えた時、古代のヘルメットに再び二つの耳が現れた。
「っ、この気配は!」
古代は島とともに丘の影に潜み、双眼鏡で上空を見上げる。そして最大望遠で設定した電子レンズに、二つの十字の物体を捉えた。
「あれは…ガミラスの空母と艦船型『ネウロイ』だ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ネウロイ』。それは有史以前より存在する、人類の敵。
無機物の身体を持ち、周囲を瘴気で汚しながら自分達の巣を作り上げる生物とも言い難きその存在は西暦1910年代から急激に勢力を増し、ヨーロッパを巡る二度の戦乱を引き起こした。
1960年代以降は人類側の科学技術がネウロイの駆逐を容易にし、アフリカやアジアの僅かな地域にのみ生息していたが、ガミラスとの戦争にて遊星爆弾が投下され始めた頃から急激に勢力を拡大させ、地球の汚染をより一層深刻なものにしていた。
また、ガミラスはこのネウロイを使役する技術を有しており、これまでの戦いでは何度も艦船型ネウロイを差し向けて地球艦隊を苦しませていた。
四本足のヒトデの様にも
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ