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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
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機を出す準備をしろ!整備と燃料・弾薬の装填急げ!」
「相手は偵察機だ、1機や2機で足りる可能性があるから直ぐに回せる機を優先しろ!」
そうして指示を出す中、突如、エンジンの始動音が聞こえ、一同はその方向に目を向ける。すると、1機の〈コスモゼロ〉が滑走路の方へ移動しているのが見えた。その機のキャノピーからは2人のヘルメットが見える。
「おい、〈ゼロ〉に乗っているパイロット!その機体から降りろ!そいつは―」
加藤が慌てて止めに入ろうとするが、〈コスモゼロ〉はそのまま電磁カタパルトで射出され、飛び立って行った。加藤は短く舌打ちしつつ、黒字に黄色のラインで彩られた空間服の上に羽織っていたジャンパーを脱ぐ。その中、美優は小さく呟いた。
「動かせた…?まさか、アイツらのどちらかが『仲間』だったのか…?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分達の生まれ故郷の空を、1機の航空機が駆け抜ける。コクピットでは島が感想を口に漏らしていた。
「中々の飛び心地だな。今までのとは全然違う。しかし、まさかお前さんが『ウィザード』とはな…しかも隠してたのか?」
そう言う島の前で、古代は操縦桿とスロットルレバーを握りしめたまま真正面を見る。その古代の被るヘルメットの一部からは、光で構成された犬の耳が浮かんでいた。
「…志望してたのは『ストライカー部隊』じゃなくて通常の航宙機部隊だったからな。まさかここでこの力を使う日が来ようとは思いもしなかったが…それに『魔法』を使うたびに耳と尻尾を生やすのも恥ずかしいしな」
「確かに、『ウィッチ』ならともかく、20代のガタイのいい男が獣の耳と尻尾生やしてるのは何とも写真映えしないけどな」
2人はそう話しながら、機体を飛ばす。直後、目前のディスプレイモニターにアイコンが浮かび上がった。
「見つけた!」
古代は操縦桿を傾け、機体を右の方へ滑らせる。直後、視界に1機の緑色の全翼機が入って来た。
相手も〈コスモゼロ〉に気付き、2機は酸素は残るもののそれより圧倒的に多い毒素の舞う大気圏内を駆ける。すっかり赤く染まった大地の上を踊る様に旋回し、航空科を主席で卒業する程の腕前を持つ古代はヘッドマウントディスプレイに投影されたレティクルに敵機を合わせ、そして操縦桿の引き金を引いた。
が、プラズマ弾を連続射出するパルスレーザー砲がうんともすんとも動かず、古代は「あれ?」と呟く。そして左側のモニターに目を移して『銃撃不可』と『未搭載』のテロップが出ているのを見て愕然となる。
「こいつ、武装を有してないぞ!?」
「お前らしくないミスだな、古代…」
島が古代の落ち度に苦笑を浮かべる中、敵偵察機は急加速し、大気圏を抜けていく。直後、〈コスモゼロ〉自
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