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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
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来なかった中で「雪風」1艦のみが無傷で敵艦隊を食い止め、生き残った者達が地球へ帰れるまでの時間を稼いでくれた。その男を死なせてしまったのはこの私だ。すまない…」

 沖田はそう言って、深々と頭を下げる。その様子を見ていた土方は席から立ち上がり、古代達に声をかけた。

「有賀、お前はここに残れ。古代、島、ちょっとついてこい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「しかし、まさかあんなところに校長がいるとはな…」

 話を終え、古代と島の2人は土方に連れられ、第7航宙団基地の航空機格納庫でモップをかけていた。

「すまないな、島。迷惑をかけた」

「いいって事よ。しかし土方校長もいるとはね〜あの2人は確か士官学校の同期なんだっけか」

 2人がそう話す中、古代は1機の航空機に目が止まった。
 国連宇宙軍の主力戦闘機である97式空間戦闘攻撃機〈コスモファルコン〉や100式偵察機の中に混じって、1機の赤と銀の二色に彩られた単発機が佇んでいた。2人はその航空機に近付き、まじまじと眺める。

「見た事もない機体だ」

「本土決戦用の試作機かな?」

「そいつは防空任務には使わないよ。何せ『イズモ計画』で移民船の護衛に使う艦上戦闘機らしいからな」

 2人が航空機の正体について話し合っている中、別の方から声がかけられる。そこには、一組の男女の姿があった。

「宮菱重工と宮藤重工の『二宮』コンビが開発した、零式空間艦上戦闘機二一型…ブリタニア語通称〈コスモゼロ〉。今後の国連宇宙軍の主力戦闘機として開発されているという意味では、確かに防空任務にも使われる可能性はありそうだがな」

 後ろで縛った黒髪と右目を覆う白地に二本の青いラインが入った眼帯が特徴的な女性はそう説明し、古代達は驚く。すると遠くから2人を呼ぶ声が聞こえてきた。

「加藤中尉―、坂本少佐―!」

「おう、今行く。お前ら、そいつには触るんじゃねぇぞ。そいつは文字通り『乗る奴を選ぶ』からな」

 2人が自分を呼んできた同僚の方に向かう中、古代達はその後ろ姿を見送る。ふと、島が古代に話しかけてきた。

「古代、加藤に坂本って…」

「ああ…加藤三郎に坂本美優。宇宙軍第7航宙団きってのエースだ。その撃墜王とこの場で会えるなんてな…」

 2人がそう呟いていたその時、格納庫内にサイレンが鳴り響き始める。同時にアナウンスが流れ始めた。

『敵偵察機と思われる機体、防衛ラインを突破!衛星軌道より侵入!敵の目標は北緯30度43分、東経128度04分、九州・坊ノ岬沖と思われる!繰り返す…』

 敵偵察機の侵入を知らせる警報が鳴り響き、古代達は揃って顔を上げる。加藤に坂本も同様に顔を上げ、指示を出し始める。

「っ、直ぐに迎撃
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