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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
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突撃していった。
「まずい、あれじゃ墜落するぞ!」
「―待て。何か脱出ポッドの様なものが射出された。その方角に向けて飛んでみよう」
古代はサイドスティック式操縦桿を倒し、脱出ポッドらしき物体が落下していった地点へと向かう。そして先程の金色の宇宙船が地表に激突して爆発した直後、100式偵察機は脱出ポッドの近くに降り立った。
「あれだ。地球のものともガミラスのものとも違う様だが…」
島がそう呟きながら、長さ10メートル程度のカプセル型の物体を見上げる。古代はカプセル内に生体反応感知器を当てながら調べるが、カプセルの一角にあるボタンを押したその時、カプセルの一部が開いた。そしてその中にいたものに目を見張った。
「これは…」
「…女性、か?だが…」
自分達の目に入って来たそれに、2人は声を失う。そこには、1人の長い金髪を持つヨーロッパ系の女性が横たわっていた。そして彼女の手には一つの赤いカプセルが握られていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3週間後 2月7日 火星上空
火星に見知らぬ星から来た宇宙船が落ち、それから3週間後、2人は100式偵察機に乗り、火星を後にしようとしていた。
熱核ターボファンがプラズマ化させた推進剤のジェットを吐き出しながらごうごうと唸りを上げ、慣性によって低出力でも十分に推進力が維持出来る宇宙空間に出る。
やがて、自分達を火星まで運んだ地球艦隊の姿が見えてきたが、2人はその有様に愕然となった。
まず戦艦は「霧島」と『ブリタニア』の「ウォースパイト」、『リベリオン』の「ミズーリ」しか残っておらず、巡洋艦も4隻、駆逐艦に至っては5隻と、出撃時の9分の1まで減少していた。どの艦も大小様々な損傷を負っており、無傷でいられた艦は殆どいなかった。
「酷い有様だ…ここに落とされた時には108隻もいたというのに、今や12隻しか残っていないなんて…」
島がその有様に苦々しく呟く中、古代は周囲をきょろきょろと見回していた。
「…「雪風」は、兄さんの「雪風」は、一体何処に…」
「古代…」
100式偵察機はそのまま「敷島」に収容され、艦隊はゆっくりとした足取りで地球へと向かう。するとその真横を、一つの岩塊が通り過ぎていった。
否、岩塊ではない。それは全身を黒く染め上げ、各所から赤い炎を噴き出しながら進んでおり、禍々しさを醸し出していた。
「遊星爆弾、衝突コースを進行中」
「…駄目だ、我々にはあれを止める力はもう殆ど残されていない」
自分達の真横を通り過ぎた『遊星爆弾』が地球へ飛んで行くのを見て、沖田は小さく呟いた。
今から4年前、火星宙域で返り討ちにあったガミラス軍が、拠点を置く冥王星より発射する遊星爆弾は
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