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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
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ラス艦はたちまち炎に呑まれて爆散した。
 しかし数と兵装の性能では圧倒的にガミラス艦隊の方が有利にあり、1隻また1隻と沈んでいく。その状況に多くの将兵が悲痛な表情を浮かべる中でも、沖田は負傷した右腕を押さえつつその場に立ち続ける、直後、レーダー士が声を上げた。

「提督!レーダーに反応あり!急速接近する物体を確認!現在外宇宙航行速度で海王星域より予定の進入コースに入った模様!」

「続いて『アマテラス』より入電!火星到達まであと10分!」

 通信士からも報告を受け取り、沖田は直ぐに指示を出した。

「来たか…司令部に暗号打電、『アマノイワトヒラク』と」

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火星 旧アルカディアポート

 かつて西暦2100年代に開拓されたものの、2170年代から80年代にかけて二度も起きた内惑星戦争によって破棄されたコロニー都市跡地に、一つのドームがある。
 その内部では、2人の青年が携帯食糧を齧りながら待機していた。

「ここにおとされて三週間、平和なのはいいが、暇すぎるのもあれだな」

 国連宇宙軍第七航宙団に属する島大介少尉の言葉に対し、同じ団に属する古代進少尉は頷いて答える。

「そうだな…兄さん達は冥王星で戦っているというのに、俺達はここでただじっとしているだけ…焦れてくるよな」

「お前、ホント士官学校の時から変わらないよな」

 携帯食糧を齧りながらそう話していたその時、傍に置かれていた量子波通信機が鳴り、島はヘッドホンを耳に押し当てつつ、マイクに答える。

「はい…了解。古代、司令部から通信だ。間もなく『アマテラス』が来るから出迎えに行け、とさ」

「ああ…ついに来たか」

 2人は急いでヘルメットを被って空間服と一体化させ、放射線防護システムと空気循環システムの正常を確認し、ドームの外に出る。そして傍に停めてあった100式空間戦術偵察機に乗り込む。
 宇宙空間では液化状態で搭載される推進剤を気化させてそれに高周波を与える事によってプラズマ状のジェット気流に変えて推進力とする熱核ターボファンが動き出し、100式偵察機は主脚と前輪に取り付けたそりで地面を滑りつつ、開けた場所に出る。そして機体下部の熱核ターボ式リフトファンで垂直に上昇しながら離陸した。
 100式偵察機は火星の空に上がり、現在この火星に接近している『アマテラス』に接触を試みる。そしてようやく古代達が探していた『それ』が目に入って来た。すると、島が異変に気付く。

「おい、何か妙だぞ?」

「本当だ、進入角が急すぎる」

 古代も異変に気付いたその時、突如、『アマテラス』―金色の宇宙船のエンジンノズルから火が噴き出してくる。そしてその宇宙船は勢いを落とす事無く火星の地表へと
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