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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第1話 遠き星からの使者
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見える空母型ネウロイはその一種で、モデルと思しきガミラス空母とともに外に突き出た四つの突起からブーメラン型の小型ネウロイを射出し、小型ネウロイはモデルと思しき全翼機とともに降下して戦艦の残骸にミサイルを撃ち始めた。
地表に幾つもの火柱が聳え立ち、舞い上がった土埃が残骸の周辺に赤茶けた靄を起こす。それでも不十分と考えたのか、2隻は高度を落とし、中心部から一斉に光線を発した。
青白い高出力の一撃が地面を切り裂き、土埃をさらに舞い上がらせる。かつて第二次ネウロイ大戦時にレーザービームの概念もまだなかった人類側連合軍を苦しませたネウロイの赤いビームも同様に地面を抉り、残骸のほど近くに爆発を引き起こす。
「あの偵察機、アイツから発進した奴か…」
「あいつら、なんであの残骸に執拗に攻撃を…」
島と古代がそう呟きながら、ガミラスの攻撃を見つめていたその時だった。
突如、地響きのような音がしたと思うと、地面を割りながら1基の三連装砲が動き出す。そして左側に旋回して砲身を上げたかと思うと、
轟
(
ごお
)
っ、と三つの砲口が火を噴いた。
まるで長きの眠りを妨げられた事に対しての怒りであるかのように放たれた砲弾は成層圏を易々と突破し、余裕を決め込んでその場に佇んでいた艦船型ネウロイを貫いた。
外壁は愚か、体内の最奥部に位置するネウロイの文字通りの心臓部である核が粉砕され、一瞬で急所を貫かれたネウロイは爆散し、無数の白い破片となって散った。
その予想外の事態に敵攻撃機全機は動揺し、攻撃の手を止めてしまう。直後、1機が何処からともなく飛んできた火線に絡めとられ、火だるまとなって落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「
1機撃墜
(
スプラッシュ・ワン
)
!」
『ナイスキル!』
ガミラス攻撃機を落とした加藤に対して坂本がインカム越しにそう声をかける中、2機の〈コスモファルコン〉は2人の女性達とともに赤みがかった空に舞い上がっていた。
有史以前から続くネウロイとの戦いにおいて、人類の希望となった存在、魔女。かつてはキリスト教普及下にて悪魔の使者としてカトリック教会から迫害を受けていたが、ネウロイを天使だと崇める異端が宗教戦争を起こした事を契機にウィッチを復権させる動きが起こり、東西合わせて対ネウロイ戦の切り札として重宝する様になった。
そして飛行機が発明された20世紀初頭、ウィッチの有効性を最も理解していた極東の地で彼女らの新たな『箒』が生み出され、ウィッチという存在の戦略的重要性を増した。
「落ちろ!」
空戦ストライカーユニット型〈コスモファルコン〉を装備して来た美優はヘッドマウントディスプレイが仕込まれたヘルメットでネウロイを捕捉し、自身の装備するバックパックに納められた空対空ミサ
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