第二章
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「ワンワン」
(早くお肉寄越しなさい)
「そっちにするわね」
「ワン」
(これからはいつもお肉よ)
麻美の顔を見て言ってくる。
「ワン」
(そして雨でもお散歩よ)
「わかったわ」
麻美は頷いた、そしてだった。
ルナに自分の晩ご飯に考えていた唐揚げに使う肉のうちの一部を軽く炒めてからルナに出した、すると。
ルナは尻尾を横に振って食べた、その後で。
散歩にも連れていくとだった。
「ワンッ」
(行くわよ)
「機嫌いいわね」
「ワンワン」
(犬はお散歩好きだしね、おトイレも外がいいのよ)
「中でするよりもなのね」
「ワン」
(当たり前でしょ)
バウリンガルは全部教えてくれた、そうしてこの日麻美はルナの言うことをチェックしたがその後で。
ソフィアに会ってだ、彼女に話した。
「いや、ルナも色々ね」
「考えて言ってるのね」
「自分のことだけだけれどね」
それでもというのだ。
「そうだったわ」
「そうだったのね」
「ええ、面白かったわ」
ソフィアに笑顔で話した。
「犬の考えがわかって」
「それは何よりね。ただね」
「ただ?」
「麻美ちゃん今言ったけれど」
「何?」
「自分のことだけってね」
犬の考えていることはというのだ。
「それでもいいのね」
「いいっていうか」
麻美はソフィアにあっさりとした口調で返した。
「人間もね」
「自分のことをっていうのね」
「やっぱり考えてるでしょ」
「それを言うとね」
ソフィアも否定せずに答えた。
「そうね」
「そうでしょ、だからね」
「それでなの」
「もうそのことはね」
「特になの」
「人間も犬も同じってことでね」
それでというのだ。
「気にしないわ」
「そうなのね」
「ええ、確かに我儘だと思うけれど」
それでもとだ、麻美は笑って話した。
「いいわ」
「そうなのね」
「それよりもルナの考えがわかってね」
「お肉が好きでお散歩も好きで」
「おトイレも外がいいっていうことがね」
このこともわかってというのだ。
「よかったわ」
「そうなのね」
「そう、だからこれからはドッグフードじゃなくて」
「お肉あげるのね」
「どうも鶏肉が好きみたいだから」
「鶏肉あげるのね」
「焼いたり煮たりしてね」
そうして調理してというのだ。
「あげるわ」
「犬は人間と身体の仕組みが違うから塩分や香辛料はかなり少ないかね」
「ないかよね」
「そうしね、間違ってもお葱や玉葱はね」
「あげないことね」
「アルコールもね」
これもというのだ。
「気をつけてね」
「わかったわ」
「あと。お散歩はね」
これはというと。
「本当にね」
「気をつけてよね」
「やっていってね」
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