第二話初対面
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「・・・んぅ」
「・・・!」
驚いている最中少年の腕を枕にしていたクリスが少年の動きに反応し瞼を開け、寝ぼけていながらも少年と目が合う。
「・・・・・」
「・・・・・」
数秒はの沈黙、お互いの距離は滅茶苦茶近く互いの呼吸が聞こえるくらいには密着していた。
「なぁ・・・」
「はい・・・なんでしょう」
沈黙の壁を最初に破ったのは口を開いたクリスだった。
『お前誰だぁ!?』
『グホォ!』
この瞬間彼の未来には殴られ吹っ飛ぶまでの世界が予想できてしまっていた。
彼女の性格ならきっとこうするであろう、だってファンなんですもの。
少年はこの一瞬この後クリスが言う言葉が思い浮かび返事をする。
「アタシ達って初対面だよな?」
「はい・・・そうですね」
「なるほど、つまりこの状況に対してなにか言うことは?」
〔ん?なんか予想してたのと違うぞぉ?クリスの性格なら殴られると思ったのに・・・〕
予想してたのと違う返答に疑問を持つがそれよりも先に質問に答えるのだが・・・
「ええと・・・こうなったことに関しませてはきっと不可抗力なんだと思いますが今別に言いたいことがあるんですよ・・・」
「いいぞ・・・言ってみろ」
「めっちゃ幸せです」
「そう・・・ならそのまま逝きやがれこの変態!」
「やっぱこうなるのねぇ!」
自分の気持ちを素直に答えた結果クリスはうんうんと頷くと少年の顏にビンタをおみまいし腹部に蹴りを入れベットから転げ落ちる。
「・・・ここ何処だ?」
落ちていった少年を見てクリスは現状を把握しようと周りを見ると信じられないものを目にする。
「なっ・・・なんだよ・・・これ」
目に映るのはまず入口の扉にあるポスター・・・ポスターぐらい何処にでもあるのだがそのポスターのタイトルに目がいってしまう。
『戦姫絶唱シンフォギア』
そう、目の前にあるのはクリス本人が出ている作品のアニメポスターであった。
「アタシだけじゃなくあの馬鹿と先輩達もいるだと?」
他にも数々のクリスグッズを見つけ自身の置かれている異常さに気付く。
「アタシのストーカーならともかく・・・シンフォギアの事も知っているしあいつらの事も知ってるとなると・・・」
いまだに伸びてている少年を見て詳しく話を聞くしかないかとまず適当に見つけてた紐を使って少年の手を縛ろうと動きその際に抱き枕に目とおすが・・・
「・・・あの抱き枕は見なかった事にしよう・・・」
自分の絵が描かれている抱き枕は見なかった事にしよう、これ以上受け止められる自信がないと思うクリスで
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