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夢幻水滸伝
第百五十三話 勝っていく者達その六
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「それは避けたいが」
「しかしですね」
「それがどうなるか」
「そのことは」
「全くわからない、あの方々が来られないことを願うばかりだ」
 綾乃、中里、芥川の日本の神星の者達三人がというのだ。三人の戦闘力がそれぞれ他の星の者達すら遥かに凌駕するものであることを知っているが故に。
「まことにな」
「左様ですね」
「ここはどうなるか」
「全くわからないですね」
「我々はあの方々を待って戦い続けるしかないが」
 司令はここで戦局を見てまた言った。
「辛いな」
「兵の数の問題かというと」
「それだけではないですからね」
「星の方が多くおられるかどうか」
「そのことも大きいですから」
「地下世界も北極上空も星の方々の圧倒的な力があってだ」
 それ故にというのだ。
「統一された」
「左様です」
「そうした事情があります」
「我々はまさにそうでした」
「他の地域でもそうですが」
「あの方々がレベルが違います」
「我々のそれぞれの職業レベルは高くて四十程だが」
 この司令の職業は職業は戦士でレベルは三十五だ、歴戦の中の歴戦の戦士として知られている。種族はドワーフで年齢は四十代だ。
「しかしだ」
「あの方々は人の星で二百です」
「平均してそれだけです」
「かなりの高さです」
「星の方の中で人の星は一番下ですが」
「それでもそれだけのレベルです」
「神の強さの域です」 
 そこまでの強さだというのだ。
「それが神星の方になりますと」
「レベルは三百を超えます」
「人は極限まで強くなりますが」
 その強さが何処までか知る者はいない、千を超えるどころか一万を超えてもまた上がり続けると言われている。
 その中でだ、神星の者達の強さはだ。
「かなり高位の神でもです」
「神星の方々には勝てるかどうかと言われています」
「そう考えますと」
「あの方々が戦場に参加されますと」
「もう我々では太刀打ち出来ません」
「どうにもなりません」
「その状況は避けたいが」
 それでもというのだ。
「果たしてどうなるか」
「わからないですね」
「全く以て」
「このままではです」
「我々は敗れます」
「そうなってしまいます」
「あの方々までもとなると」 
 参謀達も口々に言う。
「それだけは避けたいですが」
「果たしてどうなるか」
「そこが問題です」
「我々にとっては」
「ですが我々にはどうしようもありません」
「星の方々のことなので」
「そうだ、どうなるのか」
 苦しい顔で言う司令だった、そして。
 采配を執り続けるが同盟軍の将兵達は日本軍星の者達まで加わったそれに一方的に近い状況で押されていた、だが彼等はそれでも戦っていた。
 その彼等を見て愛は苦りきった顔で言った。
「何
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