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夢幻水滸伝
第百五十三話 勝っていく者達その五
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「その娘でもたい」
「壇どんにはたいな」
「互角たい」
「壇どんも強かたいな」
「爆炎の化身とよ」
 玲、彼女はというのだ。
「ヒノカグツチの剣と炎系の術が強か」
「そして大鎌と爪たいな」
「采配も出来るたいが」
「攻撃特化でごわすな」
「そこは日毬ちゃんと同じとよ」
「一騎打ちに強かでごわすな」
「だからたい」
 その玲が相手だからというのだ。
「日毬ちゃんも苦戦してるとよ」
「そうでごわすか」
「だからたい」
「一騎打ちが終わるには時がかかるでごわすな」
「そうとよ、しかし神星の三人はどうか」
 美鈴はここで考える顔になって北原に話した。
「それぞれの相手も強かとが」
「あの三人はもっと強かでごわすな」
「そうたい」
 だからだというのだ。
「それでとよ」
「そろそろ勝ってくるでごわすな」
「そしてこっちに来るたい」
「そうなれば」
「一気に攻勢を仕掛けられるとよ」 
 まさにとだ、美鈴は北原に話した。
「だからたい」
「ここで攻めるでごわすな」
「そうするとよ、よかとね」
「承知したでごわす」
「なら攻めるたい」
 綾乃達が戻るまでと言ってだ、そしてだった。
 美鈴達は采配を執り同盟軍への攻勢に加わって、六十万の軍勢は圧倒的多数の大軍にさらに強めた。
 同盟軍はまだ多い、優に一千万はいる。それでだった。
 天の星の者達が加わり自分達も壊滅寸前だがまだ軍として戦場に留まり戦っていた、やはり数が大きかった。
「数だ!」
「我々には数がある!」
「この数で凌げ!」
「戦は数だ!」
「それで何とかしろ!」
 士官達は必死に叫んで采配を執る、だが。
 驚異的な戦力と指揮能力を持つ星の者達はおらず相手には何十人もいる、このことが大きく出ていた。その為に。
 彼等は後れを取っていることは事実だった、その大軍も。
 日本軍の攻勢だけでなく星の者達の攻撃も受けて押されていた、その中で軍司令の一人が戦局を見つつ周りの参謀達に言った。
「今もかなり辛いが」
「はい、ここでです」
「日本の神星の方々が戦場に出られますと」
「もうどうにもなりません」
「今でもかなり一方的です」
「この状況であの方々もとなると」
 参謀達も口々に述べる。
「もうです」
「どうにもならなくなります」
「その状況だけは避けたいですが」
「こればかりは」
「あの方々次第だからな」
 司令は苦い顔で参謀達に話した。
「こちらの星の方々が勝たれれば」
「それで済みますが」
「その場合は」
「神星の方を戦線から離脱させ」
「そしてこちらには星の方が戻られる」
「そうなりますが」
「どうなる、ここはあの方々に期待するしかないが」
 自分達の上に立つ星の者達にというのだ。

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