第百五十三話 勝っていく者達その三
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一瞬隙が出来た、そこにだった。
美鈴は自ら突っ込み至近距離で神矢の術を放った、それでだった。
横溝を倒した、その一部始終を見て雪路に話した。
「ご覧になった通りにですにゃ」
「まずは美鈴さんが勝ったわね」
「そうですにゃ」
「そして戦場に来てくれる」
「戦力、そして軍師として」
「これは有り難いわね」
「これでまた一つ勝利に近付きましたにゃ」
美鈴が戦場に来ることになってというのだ。
「だからですにゃ」
「私達は今勝とうとしている」
「それならその勝利を掴むことですにゃ」
「そうね、では行きましょう」
「そうすることですにゃ」
弥生はこう言って正面に隕石を落とした、雪路はそこにまた突っ込む。二人は勝利を掴もうとしていた。
戦場に来た美鈴は陸で戦おうとしていた、だがその彼女に。
横溝は負けたという顔でこう言った。
「いや、まさか貴女が突っ込んでくるとは」
「予想しなかったとね」
「格闘の様に攻められるとは」
「博多女は気が強かとよ」
美鈴は横溝に笑って返した。
「だからいざという時はたい」
「突っ込んできますか」
「それは戦でも何でもたい」
「いざという時は突っ込まれますか」
「そして掴むもん掴むとよ」
「そういうことですか、日本のことは詳しいつもりでしたが」
横溝はやれやれという顔で述べた。
「ですが」
「博多女は違うかったたいか」
「博多はラーメンやがめ煮、明太子は知っていましたが」
それでもというのだ。
「博多の女性は」
「もっと言えば福岡のおなごはたい」
「気が強いですか」
「そうたい、そこは知っておきんしゃい」
「はい、手痛い勉強になりました」
「なら私は戦場に向かうとよ」
横溝にこうも言った。
「そしてたい」
「さらに戦われますね」
「そうするたい」
こう言うのだった。
「そして勝つたい」
「そうですか、わたくしは負けたので」
一騎打ちにとだ、それでというのだ。
「これで、です」
「戦場を退くたいな」
「残された人達にお任せします」
戦のことはというのだ。
「では」
「また会うたい」
「はい、次は仲間として」
横溝もこう言ってだった。
「お会いしましょう」
「そうするとよ」
こう言ってだった、美鈴は戦線に入った、そうしてだった。
戦場で戦う、するとそこに田山との一騎打ちに勝った坂口が来て彼女に笑いながらこんなことを言った。
「勝って何よりだがや」
「そうたいな」
美鈴も坂口に応える。
「よかったとよ」
「全くだがや、それならだがや」
「これからはたい」
「敵軍を攻めるたい」
「今戦局は日本有利たいが」
それでもというのだ。
「ここで攻勢ば強めて」
「それでだがや」
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