第九幕その九
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「本当にね」
「その大きさでもそう暮らせる」
「流石はオズの国ですね」
「誰でも幸せに暮らせるんですね」
「オズの国にいたら」
「そうした国ですね」
「その通り、こんないい国はないよ」
バニャンさんは満面の笑顔で言いました。
「だからわしも毎日が幸せだよ」
「ええ、その幸せをもっと大きく素晴らしいものにしないとね」
ここでドロシーが言ってきました。
「絶対にね」
「オズの国をだね」
「それが私のお仕事だから」
オズの国の王女、オズマと一緒にこの国の政治を行っている人としてというのです。ドロシーはバニャンさんにお話しました。
「だからね」
「それでだね」
「貴方の幸せな毎日もね」
これもというのです。
「今以上にね」
「幸せになる様にだね」
「していくわね」
「楽しみにしているよ、幸せには際限がないんだね」
「そうよ、今が最高でこれ以上はないと思っても」
それでもというのです。
「まだね」
「それ以上の幸せがあるんだね」
「だからね」
「わしもだね」
「そう、幸せにね」
「今以上に」
「そうなってね」
「そうなる様にドロシー王女は政治をしてくれるなら」
バニャンさんはドロシーのお話を聞いて言いました。
「わしも幸せになる様に努力するよ」
「そうしてくれるのね」
「今以上にね」
「そもそもオズの国って随分変わったわよ」
つぎはぎ娘も言ってきます。
「色々な乗りものが出てきてラジオからテレビも出て」
「電話もだね」
トトがつぎはぎ娘に応えます。
「それが携帯電話もね」
「出てきてね」
「スマートフォンもあるし」
「今じゃそうよね」
「それで人も場所もね」
「色々とね」
「増えたしね」
そうもなったというのです。
「本当にね」
「変わってね」
「そしてどんどん素敵な国になってきているよ」
「そうそう、ベーブ=ルースさん達もいなかったし」
「関羽さんだってね」
「あと日本の童話の人達もね」
この人達もというのです。
「妖怪の人達だってね」
「オズの国にいる様になって」
「本当に変わったわね」
「そのことを思うと」
「ドロシーの言う通りよ」
つぎはぎ娘は陽気な声で言いました。
「オズの国はどんどん幸せな国になっているわ」
「全くだね」
「だからバニャンさんもね」
「今以上に幸せになるね」
「絶対にね」
「そうよ、幸せはね」
まさにとです、ドロシーは言いました。
「際限がないの」
「そうよね」
「だからバニャンさんもね」
「今以上によね」
「幸せになるのよ」
絶対にという口調での言葉でした。
「オズの国の中で」
「そのことを楽しみにしているよ」
バニャンさんは笑顔で応えました。
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