第九幕その二
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「確かに」
「そうでしょ、けれどね」
「あの曲は歌うんだ」
「そうしているわ」
「そうなんだね」
「あんな曲があるなんて」
つぎはぎ娘はうっとりとした口調で言いました。
「本当に素敵だわ」
「そうだね、あの曲はいい曲だね」
「ええ、サッチモさんの曲も好きだけれど」
「サッチモ。ルイ=アームストロングさんだね」
ジョージはそのお名前を聞いてすぐにわかりました。
「あの人もオズの国にいるんだ」
「そうなのよ」
「それはまた凄いね」
「関羽さんや孫悟空さんもいて」
神宝はここまでのお話を聞いて思いました。
「それでそうした人達もいるなんて」
「オズの国はそうした意味でも素晴らしいわね」
恵梨香もこう言いました。
「本当に」
「僕達もその人達にお会いしたいよ」
カルロスの言葉は切実なものでした。
「是非共ね」
「エジソンさんなんて知らない子供はいないわ」
ナターシャははっきりと言い切りました。
「外の世界でもね」
「何かね」
つぎはぎ娘はここで五人に言いました。
「エジソンさんは実は結構問題のあった人みたいだけれどね」
「あっ、そうだったんだ」
「素晴らしい人ってイメージあるけれど」
「発明家でね」
「その発明で人類を発展させた人って」
「そう思っていたけれど」
「外の世界ではよくないこともしていたらしいの」
このことをお話するのでした。
「どうもね、けれどね」
「それでもだね」
「子供達に夢を与えたから」
「そして人類の発展に貢献したから」
「素晴らしいことをしたから」
「オズの国にいるのね」
「そうよ、オズの国の名士の一人よ」
エジソンさんはというのです。
「そうなっているのよ」
「そうなんだね」
「じゃあ一度でもいいから」
「エジソンさんにお会いしたいよ」
「機会があればにしても」
「出来れば」
「オズの国は機会が自分の方から来てくれる国よ」
ドロシーがエジソンさんに会いたいというジョージ達五人に笑顔でお話しました。
「だからね」
「期待していていいんですね」
「そうなんですね」
「エジソンさんにお会いすることも」
「これからのことも」
「そうなんですね」
「そうよ、絶対に会えるわ」
笑顔で言うドロシーでした、今も。
「願うとね」
「オズの国は願いが適う国よ」
つぎはぎ娘も五人に言います、見れば今はマイケル=ジャクソンのスリラーの動きになっています。
「だからね」
「それでだね」
「楽しみにしていていいね」
「これからのことも」
「そうなのね」
「絶対に会えるから」
「そうよ、あたしも今お願いしているから」
つぎはぎ娘もというのです。
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