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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第九幕その十一
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以上の間のこともあるし」
「幕末はほんの一時なんだね」
「彦根の歴史の中では」
「それだけなんだ」
「そうだよ、井伊直弼さんは藩主の一人で」
 その長い歴史の中でというのです。
「有名人でもね」
「その人ばかりになることもだね」
「あまりよくない」
「そうなんだね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「その長い歴史も明治以降の歴史もね」
「ううん、何か郷土史だね」
「まさにそれだね」
「そういえば先生そっちもしていたね」
「郷土史の方も」
「だからそちらも学びたいね」  
 是非にと言ってそうしてでした。
 先生は皆と彦根のこともお話していきます、それは郷土史でありそちらの学問のお話をする先生のお顔も生き生きとしていました。

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