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あつまれおおかみたちの森 〜南の島に流れ着いた俺が可愛いどうぶつたちとまったりスローライフを目指す話〜
アイドルだよ!ルララ (9/26追加)
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させて俺たちの方を、特にトレバーを見つめる。

「ふーん、そのクリスチーヌって君みたいに可愛らしいうさぎの女の子のことかな?」

トレバーが答える。・・・あれ?普通に答えてる。

「そうよ!クリスチーヌは私と一緒にアイドルをやっているの。これから練習しなくちゃなんだけど、あの子どこ行ったのかしら?」

これは結構まずくないか?草むらに蹴っ飛ばしたそのクリスチーヌの胴体の方に俺はちらりと目をやった。生い茂った草のお蔭でギリギリばれない感じで隠れている・・・はずである。


「ふーんそうかい。その子ならなぁ・・・」

口を開いたトレバー。

頼むからなんとか上手いこと言ってくれ。俺は願った。あっちへ行ったとかで良いのだ。とにかくこの青い小娘を遠ざけて、でもって俺たちもこの場を離れて、とにかく逃げよう。いやもう俺だけでも逃げよう。そう思った矢先である。


「その子ならどこにいるか知ってるぜ。」

「ほんとう!教えてくれるかしら!ルララ!」

「ならクリスに直接聞いてみるか」


・・・何を言ってやがる?


すると、トレバーは自分の右足を持ち上げて作業靴を、左足の膝小僧の上に乗っけた。その作業靴に顔を近づけて語りかけるように話しを始めた。


「おいピンクうさぎ。今度はてめぇのコピー品みたいなのがうろついてんだけど、これも殺っちまって良いよな?オーケー?あー、お前が嫌だっつっても止められねぇからな!なんせ今じゃお前はブーツにこびりついた脳みそだけになっちまったもんな!ありがとよプレイボーイのマスコットヤリマンウサギ!」


そう言ってトレバーは自分のブーツの底にこびりついた、クリスチーヌの肉片を目の前の水色のウサギに見せつけた。うわぁ最悪だ。

ところが、一方の水色ウサギだが何故か笑顔でほほ笑んでいる。

「あら、あなた自分が履いている靴に名前を付けるのが趣味なのね。それもクリスチーヌだなんて、奇遇で素敵だわ。あなたのクリスチーヌも素敵だけど、私のクリスチーヌも素敵なのよ。リララ。」


・・・これはたぶん・・・通じていないのではないか。一方トレバーの方は数秒無言の後、目をカッと見開いて


「いいねぇ!その顔!最高だ!」


と妙なテンションで反応する。


「嬢ちゃん安心しろ、このトレバー様がちゃんとクリスチーヌのとこまで連れて行ってやる!」

あ?

「ほんと?ありがとう!これで二人そろってステージの練習ができるわ!来週広場で私とクリスチーヌが一緒に歌うのよ。あ、良かったらあなたも私たちのステーグヘァッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」

あ!

ウサギの少女からキラキラした期待の目を向けられたこの男は、すかさず足元にあっ
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