そして今日も暁は(ifきりしら登場記念)
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るデスが、本当は流星さんと一緒に食べる時間が好きだからなのはお見通しデ〜ス!
さて、これであとは……
「助手〜!起きるデース!朝デスよー!」
「ウェル博士ー!朝です、起きてくださーい!」
飛鳥さんと2人がかりで、ちょっと高めの羽毛布団をひっぺがし、眠りこけている助手を揺さぶる。
「むにゃ……あと5分……」
「ダメです!あなたの5分は合計30分なんですから!」
「早く起きないと……『おい、ダメ助手』」
「ひぃっ!起きてますッ!起きてますから脛はやめてぇッ!」
調の録音した声を流すと、助手はベッドを転げ落ちてようやく目を覚ました。
このナイトキャップを被ったヒョロい銀髪は、ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。
通称、ドクター・ウェル。調や流星さん、飛鳥さんの先生で、ロボット工学の天才らしいのデス。
助手はナイトキャップを脱ぎ、ベッド脇に置いていた四角い眼鏡をかけて立ち上がる。
「まったく、目覚ましに調さんの声を使うなんて……」
「こうでもしないとお昼まで起きてこない助手が悪いデス」
「今度、月読の声が流れる目覚まし時計でも作ります?」
「やめてくださいよ、心臓に悪いッ!」
飛鳥さんがちょっと意地悪な顔で提案し、助手が悲鳴を上げる。
「冗談です」
「君、冗談とか言いつつ本当にやりかねないでしょ?」
「ハハハ、まさかぁ。ほら、朝ご飯出来てますよ」
「スンスン……お、ガーリックのいい匂い」
「冷める前に、さっさと食べるデス」
「そうですね。夜明けのコーヒーと一緒に、美味しくいただきますよ」
助手は伸びをしながら、部屋を後にする。
アタシと飛鳥さんもそれに続き、キッチンへと向かった。
「切歌ロイド、さっきはグッジョブ」
その途中で、飛鳥さんがアタシの方を見て微笑む。
その笑顔を見ると、アタシも嬉しくなっちゃうデス。
「それほどでもないデスよ〜」
「でも、僕一人だと博士は中々起きないから。いつも助かってるよ、ありがとう」
飛鳥さんはそう言って、アタシの頭に手を置く。
多分、本物の切歌にするのと同じように。
「あ、あんまり撫でられると困るデスッ!飛鳥さんは、その……本物の切歌の事が……」
「ん?なんだって?」
「デデデッ、デース!?」
そう言って、飛鳥さんはアタシの頭を撫で続ける。
わああああ、な、なんだか全身の回路がオーバーヒートを起こしそうデスッ!?
何度体験しても、この不調の原因は分からないのデスッ!
なんなんデスかこれはぁ!
「あ、あああ飛鳥さんッ!?いつまで撫でてるつもりデスかぁ!?」
アタシが言い終わるか終わらないか。
その絶妙なタイミングで、キッチンの方から流星さんが呼ぶ声が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ