最終章:無限の可能性
第261話「海鳴の戦い」
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も、即座に体勢を立て直す。
地面を蹴り、上空に跳躍。だが、そこへ二人の“天使”が待ち構えていた。
挟むような位置取りの二人から極光が放たれる。
「なん、のっ!!」
即座にアリシアは二発の弾丸で片方を相殺する。
さらに撃った反動を利用しつつ体を捻り、武器をハリセンへと変えた。
そして、そのハリセンを思いっきり振り下ろし、もう一つの極光を下にいる別の“天使”目掛けて弾き飛ばした。
「(平行世界の私、なんでこれを武器にしてるの……!?)」
なお、アリシアは内心でハリセンが武器になっている事に困惑していた。
一応魔法等の攻撃を弾き飛ばす武器として有能なため、口には出さなかったが。
「(これ以上、手札が増えても使いきれない。だから、平行世界の私の力は、全て純粋な“力”として統合する……!)」
溢れる力を練り、纏うように全身に行き渡らせる。
優輝達の霊魔相乗のように平行世界のアリシア達の力を合わせていく。
「多くの世界の私は、二丁拳銃を主武器にしたみたいだけど……私はちょーっと違うんだよねー。……だから、上手く合わせれば……!」
武器がさらに変形する。
二丁拳銃から、それにブレードが付いた形へと。馴染みが深い剣と形を変える。
小型のガンブレードのような形になり、銃撃と剣撃を両立させる。
「ッ!そこっ!!」
それだけではない。
二振りの剣の柄同士を連結させ、刃先の背同士を弦で繋ぐ。
剣と銃、そして弓を併せ持った武器。それが今のフォーチュンドロップの形態だ。
「さぁ、倒せるものなら倒してみなよ!」
今までは連携を前提にした武装や戦法を取っていた。
だが、アリシアも単騎で戦えない訳ではない。
攻撃を斬り払い、至近距離から銃撃で牽制し、弓矢で射抜く。
猛攻を掻い潜りながらも、適格に敵にダメージを与えていった。
「―――充填、完了」
……そして、海鳴市で戦っているのは、三人だけじゃない。
「準備はいい?久遠」
「うん……!」
八束神社跡地。そこに、三つの人影があった。
内二つは那美と久遠。そして、もう一つは八束神社に祭られていた神だ。
「………!」
久遠が雷を繰り出し、それが八束の神によって束ねられる。
計八つ束ねられ、それがアリシア達の戦場へ放たれる。
「神社を破壊してくれた報い、受けるがいい!!」
―――“八束之雷”
「なッ……!?」
完全な不意打ちだった。
理力による隔離で、戦場が分断されていた事が仇となっていた。
意識外からの強烈な雷が、
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