最終章:無限の可能性
第261話「海鳴の戦い」
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の“意志”を背負っているのよ。心しなさい、あんた達の相手は、決して格下じゃないって事をね!!」
一撃ごとに生成した炎の刀は砕け散る。
裏を返せば、それほどまでに“意志”のこもった一撃なのだ。
当然、まともに食らえば“領域”も無事では済まない。
そのため、“天使”は逃れようとするが……
「逃がさないよ?」
それを、すずかが阻止する。
微笑むように、だが冷たく言い放ち、同時に氷の棘でその場に縫い付けた。
「ッ……!」
ならばと、今度は周りがアリサを止めようとする。
アリシアの妨害を突破し、アリサをその場から退かせる。
炎の刀で防ぎ、ダメージは防いだものの、アリサは大きく吹き飛ばされた。
「これで……!」
アリサの攻撃を耐え抜いた“天使”は、すぐさますずかへ反撃を繰り出す。
だが、その攻撃は届かない。
「私を、忘れないでよ」
既に“天使”はアリシアによって撃ち抜かれていた。
妨害が突破されたのは、事実本当に突破されたのもあるが、本命は相手をできる限り油断させるためだ。
「意識外からの一撃。神界の神でも例外なく効くみたいだね」
アリサの邪魔をさせまいと、アリシアは戦っていた。
そう認識していたからこそ、その最中で一撃を狙っていた事に気づけなかった。
そして、意識外からまともに攻撃を食らい、“領域”が砕かれたのだ。
「調子に……乗らないで!!」
だが、敵も決して弱くはない。
一人の神が理力を開放する。
直後、アリシア達はそれぞれ別々の空間に隔離された。
「……孤立、か」
元々、神界では各自戦うと同時に空間及び概念的に分断されていた。
理力を使う事で、同じ状況を再現したのだろう。
「………伝心も通じないのね」
アリサが伝心を試みるが、通じない。
“意志”を以って集中すれば通じるかもしれないが、戦闘中にそれは無理だ。
つまり、完全に三人は各々孤立させられたという事だ。
「いい度胸じゃない」
だが、アリサは不敵な笑みでそれを受け入れる。
孤立させられる程度、想定していた事なのだ。
実際に起きた程度で、狼狽える事はない。
「上等よ。やってやろうじゃない!!」
想定していれば、当然対策も用意してある。
アリサは霊力を炎として放出し、それをオーラに、翼に変える。
想定外だったのは、その出力が大きくなりすぎた事だ。
「(平行世界のあたしの力もあるのだから、出力が上がるのも当然ね……。空間ごと孤立させられたのは、むしろ好都合だったかしら)」
連携を取られないように敵はアリサ達を分断した。
だが、それはアリサにとっては味方を巻き込まずに済むため、好
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