最終章:無限の可能性
第261話「海鳴の戦い」
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はあるが、結局は戦力の配分でこうなったのだ。
「ま、アリシアが納得しているならいいけ、どっ!」
「ホント、次から次へと来るね!」
アリサが攻撃を受け止め、アリシアがその後ろから霊術で攻撃する。
側方や背後からの攻撃はすずかが障壁で逸らし、それでも防げない攻撃は直接槍をぶつける事で受け流した。
「二人とも、気づいてる?」
「……この、湧き出る力に関してかしら?」
「やっぱり、気のせいじゃないんだね」
三人で背中合わせになり、気がかりだった事について短く話す。
即座にその場から飛び退いて攻撃を躱し、伝心に切り替える。
「『心当たりはある?』」
「『時期的には、司達が魔法を使ってからだと思うよ』」
「『抑止力を後押しした結果……なのかな?』」
漲る力は決して“意志”による限界突破ではない。
それ以外の、まるで“別の力”を与えられているような感覚なのだ。
「『……抑止力が関係しているのかもね』」
感じられる力を確かめるように、アリシアが手を横に振るう。
直後、扇状に魔力が放たれ、迫ってきた理力の砲撃を逸らした。
「『……力を使って、なんとなくわかったよ。間違いなく、これも私の力だよ』」
「『あたしも使ったけど、確かにそう思えるわね』」
アリシアだけでなく、アリサもすずかも魔法を使っていた。
三人とも、魔法の素質はないというのに。
しかも、その力は間違いなく自分の力だと自覚できるのだ。
それも不思議な事だった。
「『……そっか。神界の事は、この世界だけの問題じゃないもんね』」
疑問に思うのは一瞬だった。
まるで流れ込むかのように、その力の正体を理解する。
「『他の世界からの支援……どこか遠くの平行世界の私達の力が、上乗せされているのね。神界の勢力を抑え込むこの世界を助けるために……!』」
そう。アリシア達に宿った力は、平行世界のアリシア達の力だ。
もし、彼女達に魔法の才能があったならば。
もし、なのはの代わりにレイジングハートに選ばれていたのならば。
そんな、もしもの世界における彼女達の力が三人を助けていた。
「『……なら、応えて見せないとね……!』」
全ては、神界の神を撃退するため。
神界に対する“盾”となったこの世界を支援するように、数多の他の世界から力が送られてきているのだ。
それに応えるように、すずかが巨大な氷壁を展開し、攻撃を防ぎきる。
「あたし達だって、背負うモノ背負ってんのよ!!」
―――“火竜一閃”
その氷壁を直接攻撃していた“天使”を狙い、アリサが一閃を放つ。
炎の竜が刀から放たれ、“天使
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