第103話
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?確か飛天魔族は敗北すれば、その降した相手の軍門に下るという話も聞いた事があるが……)
「リィン、少しいいだろうか?」
リィンが椅子に座りながら天井を見上げて考え込んでいると扉がノックされてベアトリースの声が聞こえてきた。
「その声は……ベアトリースか。ああ、大丈夫だ。」
「―――失礼する。」
リィンが入室の許可を出すとベアトリースが部屋に入ってきた。
「傷はもう大丈夫なのか?」
「ああ、そもそもエレボニアや天使達との戦いでも大した傷は負わなかったし、リィンとの一騎打ちでも決定打となったのはリィンの掌底による打ち身だから問題はない。」
「そうか……それで俺に何の用だ?」
「部下達の今後についても一段落ついた事だし、私が正式に君の配下に加わろうと思ってな。その件についての話をしに来た。」
「その件か……”飛天魔族”は敗北すれば、その降した相手の軍門に下る話も知っていたが……本当にベアトリースは俺を”主”として仕えるつもりなのか?」
ベアトリースの話を聞いたリィンは戸惑いの表情を浮かべてベアトリースに訊ねた。
「ああ。君は一騎打ちで見事私を打ち破った。その君の軍門に下る事に迷いはない。」
「ベアトリースは他の飛天魔族や睡魔族を率いる立場の人物なんだろう?君に従っている他の魔族達は君のその判断に納得しているのか?」
「勿論だ。あの者達にはこの戦争の終結後メンフィルに所属するなり、放浪するなり好きにしろと伝え、全員私の指示に了承している。――――――まあ、睡魔達は君が希望するのならばいつでも”夜の相手”をするとも言っていたがな。」
「……えっと、彼女達の申し出はありがたいが、生憎俺にはもう既に契約している睡魔がいるから、好意だけ受け取っておくよ。」
(ご主人様ったら勿体ない事をしているわね〜。睡魔達――――――それも私と同じ女王種の睡魔の”リリエール”との乱交なんて、中々体験できないわよ♪)
(ベルフェゴール様……リィン様はお父様のように女性を抱ける機会があれば、いつでも抱くような性欲旺盛な方ではありませんわよ……)
(そもそも、睡魔達との乱交等下手をすれば我が主の命に関わる事をわかっていて、貴女はそのような戯言を口にしているのですか?)
(フム……あたしはそうは思わないな。何せ主は睡魔の魔神であるベルフェゴールを”性魔術”で屈服させたのだから、主がその気になればその睡魔達も纏めて屈服できるんじゃないかい?)
(以前まではともかく、私達の力も加わっている今のリィンならレジーニアの言った事も冗談にならないかもしれないわね……)
ベアトリースの話を聞いて冷や汗をかいて表情を引き攣らせたリィンはすぐに気を取り直して苦笑しながら答
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