第103話
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自身の得物でリィンの得物を絡めたベアトリースは自身の勝利を確信し、不敵な笑みを浮かべた。
「……確かに”剣士”が剣を失えば、普通は敗北を認めるだろう。――――――だけど、生憎”八葉一刀流”は”剣技”だけじゃない……!」
「な――――――」
対するリィンは静かな表情で答えた後何と手から連接剣に絡められている太刀を手放して一気にベアトリースとの距離を詰め、剣士であるリィンが剣を手放すというリィンの予想外の行動によって虚を突かれたベアトリースが驚きの表情を浮かべて固まったその時
「無の型――――――破甲拳!!」
「カハッ!?」
ベアトリースとの距離を詰めたリィンは渾身の力を込めた掌底をベアトリースに叩き込んだ!
「ぐっ……!?」
渾身の力を込めた掌底をまともに受けた事で全身にも衝撃が伝わったベアトリースは呻き声を上げて地面に膝をつき
「――――――俺の勝ちだ、ベアトリース。」
「!!くっ……ありえない………”飛天魔”であるこの私が一騎打ちで人間に……ッ!」
そしてベアトリースの顔ギリギリに拳を繰り出したリィンは勝利を宣言し、目の前に拳を繰り出されたベアトリースは悔しさによって唇をかみしめながら自身の敗北を認めた。
「リィンさん……!」
「――――――見事よ、リィン。」
「ふふっ、私達からすれば”無茶”と思えるような事すらやり通す所も相変わらずですね。」
「八葉一刀流の”無手”……まさか一騎打ちで太刀が封じられた瞬間すぐに無手で一気に勝負を決める臨機応変な判断ができるなんて、凄いな……」
「ふふっ、これでまた武勲が増えましたわね、リィン少将閣下♪」
「兄様……ご無事で……本当によかった……」
二人の一騎打ちを見守り、リィンの勝利がわかったアルフィンは明るい表情を浮かべ、エーデルガルトとステラは口元に笑みを浮かべ、クルトは驚きの表情を浮かべ、ミュゼは微笑み、エリスは安堵の表情で溜息を吐き
「ま、まさかあの”飛天魔”相手に一人で勝利するなんて、正直驚きましたよね……」
「ええ……フフッ、お父様にファーミシルス様達の援軍は必要なくなったことを知らせないとね。」
驚きの表情で呟いたツーヤの言葉に微笑みながら頷いたプリネは通信機を取り出して通信を開始した。
「まさか貴族悪魔の中でも秀でている”飛天魔族”に一人で無力化するなんて……ご立派ですわ、リィン様……」
「あ、ありえません……人間が一人で”飛天魔”に勝利するなんて……!」
「フム……あの勝利は”慈悲の女神”の力によるものか、もしくは主の”英雄としての力”によるものなのか、どちらにせよ、益々君の事が興味深くなったよ、主。」
メサイアはリ
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