第103話
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、我が肉体は、光と雷を求め続けた。やがて我に付き従う者たちすら食らいつくし、何人をも寄せ付けぬ、異形と化してしまった。せめてもの抵抗として、この領域を生み出して、自らを閉じ込める事しかできなかったのが、悔やまれる。」
「要するに貴方自身の未熟が一番の原因でしょうが。無関係の私達を巻き込んだ事に対して色々と言いたい事はありますが……私達にはやる事がありますから、こんな所でこれ以上無駄な時間を過ごしたくありませんの。ですから、とっとと私達をこの領域から解放しなさい!」
バルディエルが説明を終えるとデュバリィはジト目でバルディエルを見つめて指示した。
「そうだな。改めて礼を言おう。自我を失っていたとはいえ、我は貴様らに敗れた。共に戦う仲間は既に亡く、戦うべき敵は、既に覇権を手にしている。もはや我一人で覆せる状況ではないのだろう。今更、現神に下るつもりにもならぬ。―――人間、貴様の名は。先程の光を纏いし一撃……見事だった。」
「へ………”槍の聖女”直属の部隊である”鉄機隊”が筆頭”神速のデュバリィ”ですわ。」
突如バルディエルに名前を問われたデュバリィは呆けた後すぐに気を取り直して名乗った。
「フッ……”神速”か。―――いいだろう。我が雷をも超える速さを名乗りし者よ、我を解放した礼にこれより我は貴様の軍門に下ろう。」
「へ。」
「あら………」
「”軍門に下る”……ということは其方はデュバリィに仕えるという事か?」
「ええ……”はぐれ魔神”を”力”で降したのですから恐らくはベルフェゴール様達のように”使い魔”という形で仕えるのだと思います。」
そして不敵な笑みを浮かべたバルディエルの申し出を聞いたデュバリィは呆け、エンネアは目を丸くし、不思議そうな表情を浮かべて呟いたアイネスの推測にエリゼは戸惑いの表情で頷いた。
「我は、光さえも喰らう”雷天の覇者”バルディエル。” 神速”よ、我が雷光の力を存分に振るうがいい。」
「ちょっ……!?」
バルディエルは光の球体となってデュバリィの返事を聞かずにデュバリィの身体の中に入った!
「おいおい……マジかよ……」
「お兄様達に仕えている使い魔の方々がそれぞれの主に戻る光景と同じ……という事はバルディエルさんはデュバリィさんの”使い魔”になったという事ですわね。」
その様子を見ていたフォルデとセレーネは信じられない表情をし
「ほう?よかったじゃないか、デュバリィ。”はぐれ魔神”を従えたという事実を知ればマスターも驚くと共にお前の成長を喜ぶだろうな。」
「もしくは”神速”にバルディエルを御しきれかどうか心配するかもしれんがな。」
「ふふっ、それに異種族と契約を交わしたことで”灰色の騎士”と
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