第103話
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バリィは分け身を作って分け身達と共にバルディエルの周囲を縦横無尽にかけながら無数の斬撃を叩き込み
「止めですわ!プリズム―――――キャリバー――――――ッ!!」
止めに凄まじい光を纏わせた斬撃をバルディエルに叩き込んだ!
「ぐ、うっ……何だ、この光は……圧倒的なまでの光……ぐあああああっ!?」
そしてデュバリィのSクラフトを受けたバルディエルは悲鳴を上げて地面に跪いた!
「何とか無力化できましたか……」
「フー……”はぐれ魔神”はさすがにヤバい相手だったが、こっちにも対抗できる連中がいたお陰で何とかなったな。」
「ま、久しぶりに”そこそこ”楽しめたよ、キャハッ♪」
「うふふ、私達はそこらの”魔神”とは”格”が違うのよ♪」
バルディエルの様子を見たセレーネとフォルデは安堵の溜息を吐き、フォルデに視線を向けられたエヴリーヌは口元に笑みを浮かべ、ベルフェゴールはウインクをした。
「まだ息はあるようですが……先程と違い、我々に向けていた敵意はありませんね。」
「ええ……恐らく今の一撃を受けて正気に戻ったようですね。」
バルディエルの敵意がなくなった事に気づいたオリエの言葉にユリーシャは頷いた。
「飢えが…………渇きが………消えた……?長きに渡る苦悶が、このような形で取り払われるとはな……―――感謝するぞ、人の子達と同胞よ。」
正気に戻ったバルディエルは自分の状態に驚いた後エリゼ達を見回して感謝の言葉を述べた。
「感謝……ですか?」
「恐らくは自身の正気を戻した事に対する感謝なのだろう。」
バルディエルが自分達に感謝している事を不思議に思っているアルティナにレーヴェは自身の推測を答えた。
「正気に戻ったのであれば聞きたいのだが……其方は”天使”でありながら、何故このような暴虐をつくしたのだ?」
「そうね。確か”天使”って異世界(ディル=リフィーナ)では”正義の象徴”とも称されていて、天使達自身もそれぞれの”正義”を持っているのでしょう?この暴虐も貴方の”正義”なのかしら?
アイネスのバルディエルの質問に続くようにエンネアは静かな笑みを浮かべてバルディエルに対して皮肉を口にした。
「我にとっての正義など、死滅して久しい。我は主を持たず、 現神と戦い続けて来た。貴様らの分類にあわせるならば、”はぐれ魔神”とでも呼ぶべき存在だ。」
「その割には自我すら保ててなかったようだけど?」
バルディエルの説明を聞いてある事が気になったベルフェゴールは問いかけた。
「現神に対抗する力を手に入れるため……我は先史文明期の遺物を、体内に取り込んだのだ。その代償が、あの様だがな。力を維持するために
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