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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第103話
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え、二人の会話を聞いていたベルフェゴールはからかいの表情で答え、ベルフェゴールに対してメサイアは呆れた表情で、ユリーシャは顔に青筋を立ててそれぞれベルフェゴールに指摘し、考え込みながら意見を口にしたレジーニアの意見を聞いたアイドスは冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。



「フフ、”契約”といえば君は既に天使達に加えて魔神や女神とまで”契約”しているという話を聞いて実際にその者達と会った時は正直驚いた。人間である君が普通に考えればありえない者達を従えた事に。」

「メサイア達はベアトリースみたいに戦闘による勝利で従えた訳じゃないけどな……それに……俺はメサイア達を”配下”とは思っていない。共に戦う”大切な仲間”だ。」

「”仲間”か……”飛天魔”である私には理解できない考えだな。”仲間”等”飛天魔”である私にとっては足を引っ張る存在だから、私一人で戦った方が効率的だからな。」

「いや……ベアトリースも無意識ではあるけど、”仲間”を大切にする心は持っている。」

自分の話を聞いて困惑の表情を浮かべているベアトリースにリィンは静かな表情で指摘した。

「私が?リィンは何故そう思ったんだ?」

「俺の一騎打ちの申し出を受け入れた事だ。ベアトリース達がその気になれば、一斉に俺達に襲い掛かって俺達の部隊に大きな被害を与えて俺達が退かざるを得ない状況に陥らせる可能性は十分にあったのに、ベアトリースは俺の双方の被害を減らす為の一騎打ちの申し出を受け入れてくれたのだから、ベアトリースは自分が率いている魔族達を大切に思っている証拠だろう?例えそれがベアトリースの言うその方が”効率的”で、”意義がある戦闘”だとしてもだ。それに俺との一騎打ち後に彼女達の処遇で俺が手荒な真似をしない事を約束した事にベアトリースは安心している様子だったし、今回の戦争後についてもベアトリースにそのままついていく事を指示せず、それぞれの判断でそれぞれの人生を生きるように伝えるという心遣いもしているじゃないか。」

「それは……………………………」

リィンの指摘に対して反論の言葉が出なかったベアトリースは迷いの表情を浮かべて黙り込み

「…………なるほど。確かに私は無意識ではあるが、彼女達の事を”仲間”として扱っていたようだ。私が気づけなかったことを気づかせてくれたこと、感謝する、リィン。」

「ハハ、別に俺は大した事はしていないさ。えっと……それよりも、ベアトリースは俺の配下になるって言ったけど、もしかしてメサイア達のように”契約”もするつもりなのか……?」

静かな笑みを浮かべて答えたベアトリースに対して苦笑したリィンは本題を思い出して気まずそうな表情を浮かべてベアトリースに訊ねた。

「ああ。既に君は他の魔族や天使達と契約しているのだ
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