第八幕その十二
[8]前話 [2]次話
「ポール=バニャンさんもジョニー=アップルシードさんもおられるわ」
「色々な人がいますね」
ジョージはドロシーが紹介してくれた人達の名前を聞いて笑顔になりました。
「どの人にもお会いしたいですね」
「きっと会えるわよ」
ドロシーはジョージに笑顔で答えました。
「オズの国にいたらね」
「そうしているとですね」
「そう、皆オズの国にいるから」
だからだというのです。
「会えるわ」
「そうなんですね」
「外の世界で子供達に夢を与えてくれた人達はね」
「オズの国に来られるんですね」
「そうよ、色々な人達がいるのよ」
「外の国での人生を終えると」
「オズの国に来られるの、最近はフック船長が海にいて」
この人もというのです。
「子供達と遊んでいるわ」
「悪いことはしないですか」
「あの人はいい人よ」
ドロシーはジョージに笑顔で答えました。
「子供好きなね」
「怖い人ってイメージがありますけれど」
「けれどオズの国ではね」
「それが違っていて」
「そう、いい人なの」
「そうなんですね」
「だから会っても安心してね」
こうジョージに言います、そして。
ピーターが着いたというとです、皆の前に出口がありました。その階段を上ると川の向こう岸に出ていて。
それで、です。そこにはビルとそっくりの服と外見のミノタウロスがいて一行に対して言ってきました。
「お疲れ様、向こう岸のビルの双子の弟アルだよ」
「あんたも迷宮の番人なのね」
「うん、それでここからまたね」
「道を進んでいけるのね」
「そうだよ、しかし君達迷宮の踏破が早かったね」
「ドラゴンがいるからよ、あたし達の中に」
つぎはぎ娘はアルに答えました。
「だからよ」
「ああ、ドラゴンは最短の道がわかるからね」
「それでよ」
「そうなんだね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「あたし達はこの通りね」
「早かったんだね」
「そういうことよ」
「わかったよ、そのことがね」
「じゃああたし達は旅を続けるわ」
「旅が幸せあることを願うよ」
「あんた達に出会えたし迷宮の中も楽しく進めたから一曲歌うわね」
そして踊るというのです。
「そうするわね」
「そうしてくれるんだ」
「そうよ、じゃあいいわね」
「うん、観せてもらうよ」
アルが笑顔で応えて他の皆もでした。
つぎはぎ娘の双子のミノタウロスと迷宮の歌を聴いてそのダンスを観ました、その曲も動画で大人気となりました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ