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ドリトル先生と琵琶湖の鯰
第八幕その十一

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「流石にないね」
「豚肉については」
「けれど日本では食べていて」
「ちゃんとお料理にもなってるんだよね」
「だから鹿児島に行ったら」
 その時はというのです。
「僕もね」
「食べてみるんだ」
「先生も」
「鹿児島に行った時は」
「そう考えているよ」
 実際にというのです。
「そうね」
「楽しみなのね」
「先生にしても」
「豚のお刺身を食べる時が」
「うん、それはね」
 先生は皆に笑顔で答えました。
「鹿児島に行った時はだけどね」
「ううん、鹿児島だね」
「鹿児島っていうとね」
「西郷さんだよね」
「あと島津家だね」
「戦国時代とか幕末?」
「その頃かな」
 皆は歴史から考えました。
「鹿児島っていうと」
「奄美大島とかも鹿児島県だけれど」
「歴史を意識するわね」
「どうしてもね」
「あと桜島だね」
「そう、あの火山は凄い火山なんだ」
 桜島と聞いてです、先生も言いました。
「世界一かも知れない活火山なんだ」
「もういつも噴火していて」
「火山灰を出しているんだよね」
「それで鹿児島県だとその火山灰を入れる袋も売っていてね」
「使われているんだよね」
「そうだよ、その桜島も見たいし」
 それにというのです。
「調べることもね」
「したいよね」
「そうだよね」
「先生としては」
「そう考えているんだね」
「だから機会を待っているよ」
 まさにその時をというのです。
「僕もね」
「そして桜島を調べたいんだね」
「あの火山を」
「そして鹿児島の歴史も」
「そうなんだね」
「鹿屋にも行きたいね」
 鹿児島のこの場所にもというのです。
「今は海上自衛隊の基地がある場所だけれど」
「ああ、あそこはね」
「戦争中は海軍の基地があって」
「あそこから特攻隊の人が飛び立ったんだよね」
「沢山の人が命を落としたね」
「どうしてあそこまで戦えたのか」
 先生は腕を組んで真剣なお顔で言いました。
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