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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第94話『開会式』
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がいた。


「なぁ、あとその隣のガキだが……」

「隣の? こう言っては何だが、特に目立った特徴のないあの子かい? 彼はさすがにレベル5ではなさそうだが……」

「あぁ、それは違う」


結月と会話をしている、晴登を見ながら影丸は呟いた。
もちろんアーサーの言う通り、彼がレベル5という訳ではないのは見ればわかる。秀でた部分も劣った部分も見当たらない、いわゆる平均的なモブだ。

ただ、そんなモブと彼には決定的な違いがあった。


「あいつの目は──絶望を知っている目だ」


黒髪の男は再び、ニタリと不敵に笑った。
 
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