15ーconcerto (前編)
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Oの記憶を取り戻したい。君なら何か知ってるんでしょ?」
「それは黒の剣士に任せて。彼がやってくれるわ。」
「それはキリトの事…だよね?」
「ええ。」
僕はそれを聞いてはあ、とため息をつく。
「残念。僕は待ってるより行動したいんだよね。やることない?」
「なら、オーディナル・スケールのランキングナンバーを上げて。今の貴方のランキングナンバーじゃ話にならないわ。」
「ランキングを…?それってどういう…。」
「そろそろ…時間よ。」
そう女の子が言って指を鳴らす。すると目の前には先程の光景。キリトがいた。
「和人。僕…。」
「お前も『夢』を見てたのか?」
和人は僕の方を向かずに問いかける。僕はやれやれとポーズをとって。
「みたいだね。オーディナル・スケールのランキングか…。」
「…俺はやる。」
「んじゃ僕もやろうかな。」
「大丈夫なのか…?これ以上スキャンされたら…。」
心配そうに僕を見る和人。僕は笑って。
「うん。大丈夫。…と言いたいけど…ちょっと怖いね。
でも乗り越えなきゃ。」
僕はそう言って和人を睨む。それに押されたのか和人はため息をつきながら。
「わかった。」
「よし。それじゃあ。行こうか。今日もレイドバトルあるんでしょ?レッツゴー♪ってね?」
僕はそう言って伸びをする。和人はそれをみて頭をかく。
「本当に気を付けろよ。」
「もち!任せて!ユイちゃん。今までの傾向を見ると今日も10体出るんだよね?」
「はい。ノーノーの言う通り。おそらく。」
「んじゃ最短ルートを出して!効率良く行こう。」
「了解です!ノーノー!」
僕はニコリと笑うとバイクに向かって歩き出した。
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