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怪奇なお局様
第一章
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いるが今日の本題はそれではなかった。
 五時になっても帰らず仕事を続けた。実は丁度やるべき仕事があってそれをしなければならないという事情もあった。
 周りはどんどん退社していく。同期達は残る彼のところに来てそっと囁いた。
「それじゃあな」
「確かめてくれよ」
「ああ、やってみるな」
 彼も頷いて返す。そのうえで自分の席で黙々と仕事を続ける宇山を見た。
 皆帰り証明も自分達の机のそれだけになる。時計は十時を回ったがそれでも宇山は微動だにしない。紘もいい加減内心焦りだした。
(何時帰るんだよ)
 幸い家は会社のすぐ傍のアパートだから問題ない。自転車で通勤している。 
 しかしそれでももう十時だ、彼は焦りを感じながら思うのだった。
(一体な)
 そう思いながら仕事を続ける。たまっていた仕事はどんどん終わる。 
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