第四部
魔術学園領域の拳王
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【冬季龍帝祭】は《島崎向子》が優勝した。
準決勝第二試合で《立華紫闇》を倒した《春日桜花》が棄権したからだ。
そして時は経ち年末。
遂に【全領域戦争】が始まる。
現在【団体戦】の一回戦を控えていた【龍帝学園】のメンバーは中部領域に来ていた。
場所は日本国内に存在する最大のスタジアム【アポロンズ・スクウェア・ガーデン】
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選ばれた龍帝のレギュラー陣は
島崎向子
春日桜花
立華紫闇
江神春斗
《橘花 翔/たちばなしょう》
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「じゃあ行っくよ〜みんな」
向子が間延びした声を上げる。
「良いですよー」
桜花は覇気が無い。
紫闇は武者震いしている。
「準備は万全です」
春斗は僅かに微笑む。
「龍帝が団体戦で負けそうな魔術学園は全国で一つだけですからね。組み合わせだと決勝まで当たりませんし」
翔は平常通りの顔で返事をした。
紫闇は先が待ち遠しい。
この全領戦で勝ち抜いたなら【魔神】へ挑めるが、それは【個人戦】の優勝者のみ。
龍帝では向子の持つ権利だ。
(来年こそ冬季で勝つ)
龍帝の面々は向子を先頭に入場。
「今は全身全霊で楽しむぞ」
紫闇は戦意を剥き出しにして笑った。
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