暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga14現代によみがえる伝説〜Fist of destruction〜
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告げる。死亡しない限りは治癒できるコード・エイルを使えばギリギリまで攻めることが出来る。

「ふんぬぅぅぅ!!」

かくっ、かくっ、と直角に曲がって俺にに単純な突進を行い続けるレオン(仮)に「憶えているか?」と尋ねながら空へと上がる。かつての決着の時と同じ構図だ。俺の足元を通り過ぎて行った奴は「無論だとも!」と反転しながらも左拳でアッパーを繰り出した。彼我の距離は13mそこそこ。その距離での動作だ。何か来ると警戒することが出来る。案の定ヤツの左腕の魔力がブワッと伸び、地面を大きく抉りながら迫ってきた。

「あの頃の俺とは違うぞ・・・!」

――女神の救済(コード・イドゥン)――

右手の平を突き出し、レオン(仮)の放った魔力流に触れる。するとヤツの強大すぎる魔力が瞬時に俺に吸収され、俺の“魔力炉(システム)”内の創成結界・“神々の宝庫ブレイザブリク”にて結晶化される。レオン(仮)、お前がくれた魔力は、リアンシェルトやガーデンベルクとの闘いにちゃんと活用してやるからな。

「なんだと!? 我の魔力が・・・!」

「ふ、くふ、ふふふ、ふは、ふははは、はーはっはっはっはっはっはっは!!! すまないな、レオン(仮)! この瞬間、お前は俺の敵ではなくなったぞ!」

初めからイドゥンを使えばよかったと自嘲する俺は、「其は殲滅と蹂躙を支配する破壊の王」と詠唱を開始しつつ地上へと降りる。そして『蒼翼の操作を任せる』と、背に展開する剣翼12枚と菱翼10枚を切り離し、そのコントロールをアイリに託す。

――疾駆せし汝の瞬風(コード・ヤエル)――

新たに背より30pほどの剣翼を6枚と展開。純陸戦形態、その完成形で、常時高速移動魔法、魔術が扱えるようにしたものだ。

「汝の眼前には群れ成す哀れな子羊。振るわれる幾多の拳は滅びの形」

「魔力を吸収されはしたが、貴様は得意の空戦から陸戦へと戦術を変えた。舐められているのだろうが・・・くははは! 面白い! ではこちらも全力で往くぞ! 真技!!」

――サタナス・デ・ラ・ゲラ――

「むおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「くそが!!」

――崇め讃えよ汝の其の御名を(コード・ミカエル)――

『全弾発射!!』

アイリが操作する蒼翼22枚の先端から連続で砲撃が発射され始める。全身の肌が赤黒く変色レオン(仮)は、22発の砲撃を真っ向から肉体のみで受けるも無傷で、スッと目を細めたかと思えば、「っ!」ヤツの姿が掻き消え、フッと後ろ髪が風で靡いた。

「むぅ・・!」

トンと宙を蹴ってその場から10mと離脱。その際にチラッと横目で見れば、レオン(仮)が拳を振り抜いていた。その衝撃で地面が大きく抉れ、無数の瓦礫が宙を舞う。それに構わず「恐怖を生み
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