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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga14現代によみがえる伝説〜Fist of destruction〜
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り抜け、レオン(仮)のお腹に直撃した。奴は「むぐぅ!」と声を上げ、反対側の内壁に背中から打ち付けられた。防御魔力膜を結界で失い、内壁にぶつかって体勢は悪かった。そこでミヤビのほぼ全力の一撃。普通の魔導師なら絶対に死ぬレベルだけど、「うむ! まだこの娘の方が痛いぞ!」ってルシルを見て鼻で笑った。そして背後の内壁に向かって肘打ちして、一撃で粉砕して自由の身になった。
――パトリオタ――
そしてまた全身を魔力膜で覆った。本当に薄いのにとんでもなく堅いアレをどうにかしないと、わたし達に勝機は無い。ルシルとミヤビの横に並ぶようにわたしとルミナも立ちはだかったところで・・・
「行く手は苛烈なる戦火、過ぎ去るは打ち斃せし亡者の群れ。汝が主の命に応じ、いざ参れ!」
クラリスの詠唱が完了して、あの子の腕の中に小さな狐が1匹と召喚された。レオン(仮)の目が丸くなって、すぐに「これはまた愛らしい動物だが・・・。我を舐めているのか?」って柔和だった瞳がキッと鋭くなった。3mはある巨体に真正面から見下ろされるとかなり怖い。
「それは確かめてみるといい。ナデシコ!」
「わしを投げるがよい、クラリス!」
「人語を解す動物! なるほど! 魔族か! 考えを改めよう! 来るがいい!」
――グアルディア――
そう言って楽しそうに笑うレオン(仮)へ向かってクラリスは狐――ナデシコをポイッと放り投げた。わたし達は巻き込まれないようにその場からダッシュで離脱。ナデシコは宙を舞う中で徐々に巨大化を始めて、「殺すなと言われておるでな。加減はしよう」ってフカフカそうなお腹によるボディプレスでレオン(仮)を圧し潰した。
「・・・で? ルシル、今ので倒せたと思う?」
「ナデシコの体重がどれだけあるか判らないから断言は出来ないが、おそらくダメだろうな」
ルシルにそう聞いていたところで、ナデシコが「む? こ奴・・・!」って唸って、徐々に体が持ち上がってく。ナデシコは伏せたままでいようって踏ん張ってるけど、とうとうほんの僅かだけど投げ飛ばされた。レオン(仮)はボディプレスを受ける前と変わらず立ったまま。唯一の違いは足が地面にめり込んでることだけど、脚からの魔力放出によって地面にクレーターを作って自由にさせた。
「なかなかやるではないか!」
ナデシコが前足でレオン(仮)に殴り掛かったけど、アイツは片手で巨大な前足を受け止めた。そしてもう片方の手でも前足を掴むと、「わーはっはっはっは!」大笑いしながらナデシコをジャイアントスイングのように振り回し始めた。
「わわっ!」
とっさにしゃがみ込まなかったら直撃食らってホームランされてたよ。みんなも同じように伏せてて、どう近付こうか思案してたらナデシコが召喚されたときの小さな姿に変身し
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