『蛇』
[8]前話
優雅で華麗に、自由に躍り揺れる蝶。
そして其れを眺めるだけの蛇。
羨ましいわけじゃない。
苦しいわけじゃない。
ただただ、そんな現実を現実として俯瞰で受け止めるだけ。
其処にはもう空っぽになった心臓が在るのみ。
ほら、もう何も感じない。
大丈夫、ただただ眺めるだけ。
大丈夫、喰い千切ろうなんて微塵も考えて無い。
ねぇ、死んだ後でいいから其の美しい翅を頂戴。
此の愚かな僕に其の美しい翅を。
[8]前話
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