第一章
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のよ」
「だって。好きだから」
あっけらかんとして。彼は私に言ってきた。
「一目惚れ?入学式の時にね」
「その時になの」
「そうだよ。君が可愛いからだよ」
「可愛い可愛いっていうけれど」
このこともいつも言われてる。けれどだった。
「あのね。それでもね」
「それでもって?」
「私位の娘幾らでもいるじゃない」
正直言って自惚れていない。自分の容姿のことはわかってるつもりだ。
だから私はむっとした顔になって彼に言い返した。
「そうでしょ。私位はね」
「いやいや、俺にとってはさ」
「違うっていうの?」
「この世で一番可愛いよ」
このこともいつも言われる。本当にいつも。
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