ターン32 鉄砲水と古代の叡智
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る左手の名を持つ鮫が加わる。無論これだけではシンクロもエクシーズも不可能だけど、僕の手札にはこのカードがある。
「そして水属性モンスターが僕の場に存在することによって、このカードは特殊召喚できる。おいで、サイレント・アングラー」
サイレント・アングラー 守1400
そして現れる、チョウチンアンコウのような姿のモンスター。これでレベル4モンスターが2体揃ったから、このままバハムート・シャークをエクシーズ召喚することができる。さらにその効果で先攻1ターン目から餅カエルを出してやれば、相手にとって鬱陶しいこと極まりないだろう。
しかし、そこで潜水艇の内部から動きがあった。
「特殊召喚、しかしチェーンブロックを組まないものでしたか。ならば、今使いましょう!手札より増殖するGを捨て、効果発動!このターン君がこれ以上の特殊召喚を行うたび、カードを1枚ドローできます」
「うー……」
思わぬところから入った横槍に、2体の魚を見てしばし考える。まず大前提として、この2体をこのまま放置するのはさすがにリスクが高い。しかし当初予定していたバハムート・シャークからの餅カエルを呼び出すコンボは、必然的に2枚のドローを許してしまう。まだ相手のデッキもわからない中、その枚数はあまりにも大きい。
特殊召喚を0にしたくはない、しかし2回行うのもまた危険が過ぎる。となると、次善の策をとるしかない。間を取って1回だ。
「……水属性のレベル4モンスター、ライトハンド・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ。そして2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。三千世界を張り巡れ、海原に紡がれし一筋の希望!エクシーズ召喚、ランク4!No.37、希望織竜スパイダー・シャーク!」
☆4+☆4=★4
No.37 希望織竜スパイダー・シャーク 攻2600
リンク2と迷った末に僕が選んだのは、僕にとって初めてのエクシーズモンスターでもある1枚。希望を織り紡ぐ竜、スパイダー・シャーク。その純白の体が滑らかに海中を走り、赤い水晶体が海中を暖かな光で照らす。だが、それだけじゃない。ここでリンク召喚ではなくエクシーズを選んだことには、もうひとつ大事な意味がある。
「水属性モンスターのみを素材としたエクシーズ召喚のオーバーレイ・ユニットになったライトハンド・シャークの効果。この時エクシーズ召喚されたモンスターは、戦闘によって破壊されない効果を得るよ」
「しかし増殖するGの効果により、ここで1枚ドローしますよ」
元より戦闘には強いスパイダー・シャークに、その強みを補強するような戦闘破壊耐性。まだ不安がないわけではないが、やはりこれ以上の展開はできない。
「……ターンエンド」
「私のターン。後悔させて
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