ターン32 鉄砲水と古代の叡智
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ースだ、マスター』
「私は今の攻撃宣言時にトラップカード、メタバースを発動していました。デッキからフィールド魔法1枚を手札に加えるか直接発動することができます。私が選んだ1枚の名は、岩投げエリア。1ターンに1度自分モンスターの戦闘破壊を、デッキの岩石族に背負わせることのできる優れものです」
チャクチャルさんの言葉を裏付けるかのように、フィールドゾーンにいつの間にか置かれていたカードをこちらに見せつけてくる徳川。なるほど、あれで戦闘破壊を防いだってことか。
「そして、それだけではなく。私がデッキより墓地へと投げた、今の戦闘の身代わりとなってくれた岩の名は風化戦士。このカードが墓地へと効果で送られた時、デッキから化石融合またはその名がテキストに記されたカード1枚を手札に加えられる。手札に通常魔法、タイム・ストリームを」
「逆進化のカード……だとしても、攻め込まない理由はない!岩投げエリアの効果はもう使えない、ツーヘッド・シャークで追撃!」
ツーヘッド・シャーク 攻1200→新生代化石騎士 スカルポーン 攻1000(破壊)
徳川 LP2400→2200
「ふっ、やはり名も知れぬ野良犬程度の知識しかないようですね。知らないようですので教えて差し上げますが、化石の名を持つ融合モンスターがフィールドで破壊された時、墓地の化石融合は手札に戻すことができるのですよ」
「そっちこそ、知らないようだから教えてあげるよ。ツーヘッド・シャークは、1ターンに2回の攻撃ができる!それもモンスター限定なんてちゃちなもんじゃない、制限も条件もない混じりっ気なしの2回攻撃さ。ツーヘッド・シャーク、ダイレクトアタック!」
ツーヘッド・シャーク 攻1200→徳川(直接攻撃)
徳川 LP2200→1000
「ひ、ひいっ!?」
青い弾丸のように突っ込んできたツーヘッドの頑丈な顎に強かに噛みつかれ、さすがに壊れこそはしなかったもののがっしりと牙を受けた潜水艇のガラスにひびが走る。忘れがちだけどここは海の底、もし本当に噛み破りでもしたら徳川はえらいこと、などと形容するのもはばかられるようなことになる。
……さすがに目覚めが悪いし、そうなったら海上まではどうにかしてあげよう。そう決めてエンド宣言をすると、どうやらあちらさんはパニック状態でちらりと見えた僕の表情がよほど気に食わなかったらしい。潜水艇を器用に操って崩れかけていたバランスを取り戻し、一時的に恐怖を上回ったらしい怒りがパニックを押しのけて表に出る。
「ええい、なんですその顔、その目!まったくもって腹立たしい。先ほどよりもさらに強く、後悔させてあげますよ!私のターン、ドロー!メインフェイズ開始時に魔法カード、貪欲で無欲な壺を発動。カード2枚をドロー
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