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幻の月は空に輝く
結果
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。ウジウジと考えてても仕方ない。
 だからねお父さん。
 私に沢山沢山教えてね。
 そんな意志と願いを込めて伸ばされた私の小さな手。
 お父さんはギュッと掴んで、あぁ、と小さく呟き頷いた。



 結局この時の記憶は曖昧で、詳しくは覚えていない私がいたりするわけだけど。
 なんとなく、夢の中の内容と混ざり合って、あやふやな状態のままだけどしっかりと心には刻み込まれていた。


 この日を境に、天華は何故か銀色の小鳥の姿で、常に私の肩に止まるようになった。人柱力や尾獣に恐怖を抱く人間がいる里で、狐の姿は神経を逆撫でするかもしれない。天華も、両親もそんな結論に至ったのだろうと思う。
 そして、私が生まれて数ヵ月後。
 ナルトの誕生の日になった。
 ちなみに、私の身体は赤ん坊のままなので特に出来る事はなく、全部天華任せになってる。
 この件に両親が関わると道筋が大きく変わるという事で、こっそりと秘密裏に、誰にも内緒でナルトの両親を助けるとか。
 勿論、二人とも死んだと思わせたる為に、天華の力で死ぬ直前に救い出し、そのまま異空間へと眠りにつかせた。
 騙す為に、幻術をかけたらしい。
 私が直に見たわけじゃないから何とも言えないけど。
 概ねだけど道筋は変わらないと思う。
 そして、瀕死の重傷を負ったミナトさんとクシナさんの生死については、誰にも喋ってはいけないという事。
 人に話せば惑わせた力に綻びが出来、天華が細工した事が台無しになる上に異空間で眠りにつく二人もその時の状況に逆戻りするとか。
 即ち、死の直前の二人はそのまま死ぬだけ。
 だからこれは、二人の傷が完全に癒えるまで私と天華だけの秘密。


 九尾が暴れた木の葉の里はほぼ悲惨な状態。

 里は四代目であるミナトさんを失い、九尾はナルトに封印された。

 これが、私が天華から聞いた今の木の葉の里の状況だった。





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