70 訪れた男
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願いします・・・!!」
三河口と奏子は焼きうどんを食べ、ラムネを飲みながら談笑していた。
「そういえば、たこ焼きも食べたくなってきたな」
「あ、買ってくるわ」
「いいよ、さっきのお返しで今度は俺が奢るよ」
「あ、ありがとう・・・」
三河口はたこ焼きの模擬店へと向かった。
一人の大学生が、たこ焼きを二人分買っている高校生を見つけた。
三河口は奏子とたこ焼きを食べる。
「たこ焼き、美味しいね!」
「うん、そういえば俺の従姉の一人が神戸に住んでて、本場の大阪のたこ焼きを食べた事あるって言ってたな・・・」
「従姉ってこの前私が会ったあの人?」
「いいや、その従姉は名古屋に住んでいて、その人の一番上の姉にあたる人だよ」
「え?よくわかんなくなってきた・・・」
奏子は三河口の親戚の関係に混乱した。
「ええと、ウチの従姉は三姉妹で、2ヶ月前に会ったのが一番のさりって言って名古屋に住んでるんだ。真ん中はありって名前で札幌に住んでいるよ。それで一番上のお姉さんがゆりって言って神戸に住んでいるんだ。その一番上のゆりちゃんの住んでる神戸が大阪に近いから大阪のたこ焼きを食べた事があるんだって。かなり美味かったらしい」
「へえ、大阪のたこ焼きも食べてみたいね」
二人はたこ焼きを食べ終わると、それぞれが招待した小学生の子を探すために廻り始めた。と、その時、だった。
「おい、健」
「え?」
三河口が自分を下の名前で呼ばれた事に気付いた。振り向くと、そこには一人の大学生ほどの男がいた。
「こんなとこで何やってんだよ、オイ!」
三河口はその男に凍り付いた。そしてその男に乱暴に連れて行かれた。
「あ、ちょっと、待ってください!三河口君をどこに連れて行くんですか!?」
奏子は追おうとする。
「悪いね、このバカが迷惑懸けて」
「そんな、バカなんて・・・」
奏子は止めようとする。
「邪魔すんな!」
男は強引に奏子を振りほどいて奏子の顔にフックをかました。
(ど、どうしよう・・・!!)
奏子は殴られた顔を抑えながら。恐怖を感じた。
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