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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
それからあたしは、傭兵を知る
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が繋がってて念じるだけで走れる。まぁ自分が車になったみたいな感じだな。」
何そのオーバーテクノロジー…。
「そうだ葵さん、着くまでの暇つぶしに昔話でもしてやろうか?」
「…?」
傭兵から聞ける貴重なお話だ。
ここは聞いておこう。
「アンタは世界がこうなってから、インチキ臭い宗教団体がわんさか出てきたのは知ってるよな?」
「ええ、勿論。衝突したし。」
あたしが出くわしたのは『人間同盟』
しかし尾頭さんによれば、全国には様々な宗教があるらしい。
場所によって様々ではあるが、目的や理念は皆同じ、
サーヴァントは人類の敵、ということだ。
「これは、俺がある宗教組織を潰しに行った時の事なんだけどな…。」
「…。」
「サーヴァントは人類の敵、とか言いながら道具みてぇに扱う極悪組織がいてな。そりゃひどいもんだったよ。」
人類共同戦線。
世界がこうなったのはサーヴァントなるもののせいだと決めつけ、それらを排除すべく動き出した宗教組織。
だがそれは名ばかりで、彼らも悪の象徴であるサーヴァントを使っていた。
まさに"矛盾"だ
「クロエもそこで捕まっててな。んでカチコミかけたらお偉いさんが知り合いだった。」
「知り合い?」
「そう、誰だと思う?」
と、尾頭さんはあたしに少し時間をくれるが、友達や元クラスメイトだろうかと答えても全てハズレだった。
答えは
「俺の両親だよ。見ねぇと思ったら、インチキ宗教率いてやがった。」
「…。」
「葵様と…同じ…。」
同じく装甲車の中にいた香子がそう言う。
そう、彼は…あたしと同じだった。
「ん?そうなのか?」
「いやまぁ、あたしも両親が人間同盟の支部長任されてたってだけ。縁は…切ったけど。」
「切るんなら縁はだけじゃなくついでに首も切っとけ。俺はそうした。」
と、親指で首を切るジェスチャーをする彼。
その後「いや、正確には散弾銃でミンチにしたか。」と付け足した。
「両親を…。」
「俺を息子とも思わなかった。サーヴァント達をこき使い、消耗品のように使い潰していく。そんなの育ての親じゃない。"クソ"だ。そこら辺にあるハエのたかった犬のクソと大して変わらないクソ野郎だ。」
立てかけてある大きめの散弾銃を持ち、彼はその時のことを思い出すかのように話していく。
「旦那はんはやると決めたらやる。うちはそういうところにも惚れ込んでな。一生ついて行こうと思ったんよ。」
酒呑童子がそういうと、尾頭さんは余計なことを言うもんじゃないと注意はするが、満更ではなさそうだった。
「その他にも殺しはやった。躊躇なく殺した。金のため、生きるために俺と俺のサーヴァント達は無慈悲に容赦なく殺してった。これが…このぶっ壊れた世界で
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