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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
それからあたしは、傭兵を知る
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な…そんなこと…!」
「ちなみに生還者はゼロ。ゲームから逃げ切ったとしてもまた捕まって第2ゲームが始まる。」
つまり、
元から帰す気はないと?
「それでだ、どうやらこいつここから少し行った所の廃工場を拠点としてることが分かった。今から潰しに行くが、どうだ?」
どうだと言われても、行くしかないだろう。
仕事内容を知るためにもそうだが、まず
「酷過ぎる…まるで女性をオモチャみたいに…!」
ゲームと称し、女性をモノのように扱うことが許せなかった。
「じゃあ決まりだ!イリヤ、ダ・ヴィンチ、酒呑。今回はお前達の出番だ。」
膝をパンと叩き、立ち上がるマスター。
名前を呼ばれたサーヴァント達は振り返り、各々の反応を示す。
「え、わ、わたし!?」
「そないなとこ行くんやろ?惨い死体がぎょうさん転がっとるやろなぁ…。」
「こ、怖いこと言わないでください!!!」
酒呑童子にからかわれ、青ざめた顔でイリヤちゃんはそう叫ぶ。
「んで、アンタと紫式部にも手伝ってもらう。」
「え、あたしも…?」
「当たり前だよ。なーに職場体験ってやつだ。実際に体験した方が本にも書きやすいってもんだろ?」
確かにそっちの方がいいかもしれない。
香子はどう思っているのだろうと振り返り聞こうとしてみると
「なんやろこの牛女みたいな乳。牛乳でも詰まっとるん?」
「いえ…そうではなく。」
「おもしろいわぁ。つつけば跳ね返ってきはるしゴムボールみたいやね。茨木も触ってみ?」
それどころではなかった。
鬼二人に絡まれ、弄られている。
「!!なんだこれは…!一体何を喰らえばここまで大きくなれるのだろうな?酒呑。」
「さぁ?」
「や、やめてください…!!」
主に胸を重点的に。
「おーいいつまでやってる、次の犠牲者が出る前にさっさと行くぞ。」
「はぁい、旦那はん。」
艶かしい声色で返事をし、酒呑童子はマスターに寄り添う。
「あ、葵様。」
「話は聞いてた?これからあたし達もそこに行くんだってさ。」
「ええ、ある程度は聞いておりましたが途中からは…。」
?
それから家のそばに停めてあった装甲車らしき車に乗り、あたし達と傭兵はその残酷極まりない配信が行われている廃工場へと向かう。
「あの…えーと…。」
「
尾頭 守
(
おがしら まもる
)
。自己紹介が遅れて悪いな、葵さん。」
「ああ、尾頭さん。」
装甲車の中で会話を交わすあたしと尾頭さん。
彼は運転席に座ってはいるのだが、ハンドルは握らず手を頭の後ろに回してリラックスしている。
そもそも彼は未成年だし、運転していい年齢ではない。
「この車は?」
「ダ・ヴィンチちゃんがイロイロ魔改造してくれてな。俺と神経
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