第四部
準決勝第一試合 5
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に見えないほど小さな物質も吸収してエネルギーを高めた。
どシンプルなスピードとパワー任せ。
それが正面の空間切断を粉砕。
直撃していない向子や周囲一帯まで有り余るエネルギーで吹き飛ばしてしまう。
(これはあれだね。《夢絶叶》の使う『あれ』や《白良々木眩》の力を擬似的に再現した感じなのかな?)
向子は【空間移動】、【空間接続】、【空間跳躍/ジャンピング】で吹き飛ばされている途中から翔の近くまで戻ってきた。
「単純な物理威力だけで空間を壊せそうだ。焔魔は機動じゃなく攻撃が脅威か」
「同格の上位存在を餌にする精霊を3体も破降してるんです。まだ終わりませんよ。しかしさっきの空間切断は本気で焦りました」
「第三解除で解禁になる能力だからね。焦らせる位は出来ないと」
向子としては、あわよくば戦闘不能に追い込むつもりだったのだが、些か翔と焔魔を甘く見積もっていたらしい。
(ヤバいの来たら第四解除しよ)
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