第二百八十六話 色鉛筆その三
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「もう芸術じゃないよ」
「そうよね」
「これは表現の自由とか不自由じゃなくて」
「誹謗中傷は違うわね」
「ましてや政治的主張ばかりだと」
そこに悪意があったりすると尚更だ。
「芸術じゃないよ」
「芸術に政治的主張が入る場合はあるわね」
「ゲルニカにしてもそうだしね」
ナチスの一般市民への攻撃への抗議だ、それは当然ある。
「けれどね」
「それでもよね」
「そう、政治的主張もそれも悪意ある誹謗中傷に満ちていたら」
昭和帝のご真影を焼いたりとか福島の原発事故への誹謗中傷とか国旗を焼くとか特攻隊の人達の冒涜なんて全部そうだ。
「芸術じゃなくてね」
「何かっていうと」
「僕が思うにガラクタだよ」
正直そうとしか思えない。
「小説も漫画も文章や絵が酷くて内容が悪意ある誹謗中傷だけだとそれになるか」
「ならないわね」
「そうだよね、だからね」
「そうしたのは芸術じゃなくて」
「ガラクタだよ、まして表現の自由とか言って」
それが不自由とかいう言葉でもだ。
「違うとか抗議したら訴えるとか変な反論したら」
「おかしいわね」
「うん、というかガラクタ飾ったら」
それこそだ。
「感性じゃなくてセンスがない」
「そっちね」
「芸術とガラクタは違うから」
主張と中傷が違う様にだ。
「だからね」
「それでよね」
「そう、そこは弁えないとね」
「よくないわね」
「言論の自由とイエローペーパーは違うしね」
言論にしてもそうだ。
「悪意ある誹謗中傷や扇動が言論の自由じゃないから」
「それ日本のマスコミよね」
「酷いのになると普通に北朝鮮の機関紙みたいだから」
そのメディアが北朝鮮が好きでも嫌いでも関係ない、その記事の在り方がどうかだ。保守と見えても権力者それも腐りきったファシストそのもののマスコミのドンに媚び諂った記事を書いて乗せる輩もいる。
「日本のマスコミは酷いからね」
「それでなのね」
「イエローペーパーがね」
言論の自由じゃなくてだ。
「蔓延ってるよ」
「芸術と同じね」
「本当にね、だから注意しないと」
新聞を読むにはだ、そして日本では間違ってもタブロイド紙は読んでは駄目だ。どのタブロイド紙も他国のそれより質は遥かに悪い、お金を払うことが無駄どころか手を向ける時間さえ無駄な代物だからだ。
「マスコミも危ないよ」
「八条グループも新聞や雑誌出してるけれど」
「うちはしっかりしてるから」
その為発行部数は他の全国紙に負けていたりする。まともな新聞が読まれないというのも問題だろう。
「偏向とか気をつけてるから」
「大丈夫なのね」
「戦前に新聞や雑誌出す様になってから」
それ以来だ。
「事実をね」
「伝える様にしているのね」
「日本のマスコミっ
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