第六幕その十
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「シックな感じが好きだから」
「それでそれぞれの色ね、面白いわね」
つぎはぎ娘は五人の言葉を聞いて言いました。
「オズの国みたいよ」
「うん、僕もそう思うよ」
クロアシイタチも応えます。
「それぞれの色でオズの国みたいだよ」
「実は外の世界じゃ特撮みたいって言われるんだ」
「あの派手なドラマだね」
「うん、僕達がそれぞれの色でいつも一緒にいるからね」
「言われてみればそうだね」
クロアシイタチも否定しませんでした。
「君達がそれぞれの色でいると」
「オズの国みたいで」
「特撮みたいだよ」
こちらの赴きもあるというのです。
「実際にね」
「そうだよね」
「五人共最初からそれぞれの色だったわね」
ドロシーがここで言ってきました。
「そうだったわね」
「はい、その頃からそれぞれの色が好きで」
「服もそうしていました」
「それで今もです」
「それぞれの色の服を着ています」
「そうして楽しんでいます」
「そうね、それで式典の時も」
五人も名誉市民として参加することがあるのです。
「それぞれの色にしているわね」
「礼装になっていても」
ジョージが応えます。
「やっぱりです」
「貴方達それぞれの色の礼装ね」
「そうしています」
「そうね、そういえば私は」
ここでドロシ―は自分のことも言いました。
「礼装の時は白が多いわね」
「うん、ドロシーは白のドレスだね」
トトも言います。
「多いのは」
「その服を着ることが多いわね」
「それぞれの国の色のドレスを着ることもあるけれど」
「一番多いのはね」
「白だね」
「その白も輝いていて」
そうなっていてというのです。
「銀色と言ってもね」
「いいね」
トトもこう応えます。
「その色は」
「そうよね、そして私が銀だとオズマはね」
「金色だね」
「逆の場合もあるけれど」
「そうなっていることが多いね」
「どうもね」
「金と銀で対比されていて」
つぎはぎ娘も言います。
「いいのよね」
「同じ色の場合もあれば」
「そうして対象的になる場合もあるわね」
「その時でね」
「これもお洒落かしら」
「そうだと思うわ」
「そう、それもまたお洒落」
コヨーテもそうだと言います。
「ドロシー王女はオズの国でかなりのお洒落かと」
「そうなのね」
「僕はそう思うよ」
「そしてオズマ姫もね」
クロアシイタチは彼女の名前を出しました。
「そうだよ」
「オズマはわかるけれど」
「お洒落は自覚していない場合もあるんだ」
コヨーテは今度はこうも言いました。
「そしてドロシー王女は」
「自覚していないお洒落なの」
「僕はそう思うよ」
「そうだったのね」
「そう、それで王女達は何処に行く
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