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新オズのつぎはぎ娘
第六幕その三
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「オーソドックスにしてみたの」
「そうなんだ」
「色も奇麗でしょ」
「この色合いを観ているだけで目の栄養になるよ」
 樵はドロシーに笑顔で答えました。
「本当に」
「それは何よりね」
「いや、お肉にお野菜もあって」
 木挽きの馬車も言います。
「凄くいいね」
「どちらも沢山食べてね」
「そうして楽しむんだね」
「そうよ、私達はね」
「それで飲みものは」
 つぎはぎ娘はそちらを見ました。
「アルコールのないワインね」
「子供でも飲めるね」
「そうしたものね」
「そちらを出したの、とても甘いね」
「そういえば」
 ここでジョージが言いました。
「ワインって苦いのもありますね」
「種類によってはそうでしょ」
「このワインは凄く甘いですが」
「ワインも種類によって随分と種類が違うの」
「そうなんですか」
「それでね」
 ドロシーはジョージにお話しました。
「こちらのワインはね」
「甘いものですか」
「ウィンキーだから黄色いワインよ」
「ワインレッドでなく」
「こちらのワインにしたの」
「そうですか」
「マンチキンのワインは青いわね」
 つぎはぎ娘はこの国のワインのお話をしました。
「ギリキンだと紫、カドリングだと赤で」
「エメラルドの都だと緑でね」
「それぞれのお国の色のワインがあるわね」
「そして本来のね」
「ワインレッドのワインもあるわね」
「白もロゼもね」
 こちらの色のワイン達もというのです。
「あるわよ」
「そうよね」
「本当にワインの色はね」
 それはというのです。
「それぞれの国の色のものがあって」
「そのうえで」
「外の世界と同じ色のものもあるのよ」
「そこはそれぞれってことね」
「そうよ、それでこのウィンキーのワインは」
 ドロシーはワイングラスで黄色いワインを飲みます、まるでオパールを溶かした様な色のワインです。透明感もあってとても奇麗です。
「凄く甘いのよ」
「そんなになのね」
「もう一口飲んで大好きになる位に」
「飲んでも酔わないから」
 ジョージは飲みつつ言います。
「余計にいいし」
「そうでしょ」
「これは幾らでも飲めますね」
「だからこちらもね」
「沢山飲んでいいんですね」
「ええ、私もそうするし」
 言いつつまた飲むドロシーでした、その飲む仕草はとても上品で流石はオズの国の王女といったものです。
 ですが飲みつつ言うのでした。
「今日はこれでお休みだけれど」
「またなのね」
「そう、明日になればね」
 その時はというのです。
「またね」
「冒険ね」
「そうよ、明日も大草原を進むわ」
「本当に広い平原だから」
「そうなるわ」
 こうつぎはぎ娘も答えました。
「そしてまた明日ね」
「大草
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