第六幕その一
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第六幕 ダンディなコヨーテとイタチ
バイソン達の背中に乗せてもらって楽しく遊んでからでした、ドロシー達は黄色い煉瓦の道に戻って暫く進み。
そうしてです、お食事の時間になるとです。
ドロシーは約束した通りステーキを出しました、ビーフステーキにポークステーキ、チキンステーキにです。
マトンやラムのステーキも出します。そうしてです。
食べられる人達は皆で食べます、食べる必要がない人達はその人達が食べる様子を見てその笑顔を楽しんでいます。
その中で特大のティーボーンステーキを食べ?です、腹ペコタイガーはこんなことを言いました。
「やっぱりステーキはね」
「ティーボーンだね」
「これがいいね」
こう臆病ライオンにも言います。
「僕が思うに」
「二つの味を同時に楽しめるからだね」
「そう、だからね」
「君はティーボーンステーキが一番好きだね」
「そうなんだ」
「僕も好きだね」
臆病ライオンもと言います。
「ティーボーンステーキは」
「二つの味が楽しめるから」
「だからね」
それでというのです。
「大好きだよ」
「そうだね」
「ただね」
「ただ?」
「サーロインステーキも捨て難いね」
こちらのステーキもというのです。
「本当に」
「ああ、そっちのステーキもね」
「そうだよね」
「うん、そう言われるとね」
腹ペコタイガーもこう応えます。
「僕もね」
「否定出来ないね」
「実際に美味しいからね、サーロインも」
「そうだね」
「それを否定することはね」
どうしてもというのです。
「僕には出来ないよ」
「君サーロインも好きだしね」
「そうだね」
「実は僕が今食べているのもね」
「あっ、サーロインだね」
「だからね」
それでというのです。
「本当にね」
「否定出来ないね」
「どうしてもね」
「いや、ポークステーキもいいよ」
トトはこちらのステーキを食べつつ言いました。
「こちらも」
「あっ、豚肉もね」
「いいよね」
二匹はトトの言葉にも頷きました。
「確かにね」
「そちらもね」
「ビーフもいいけれど」
それでもと言うトトでした。
「こちらもね」
「そうだね、捨て難いね」
「実際にね」
「甲乙つけ難いというか」
「どちらも美味しいね」
「そうなんだよね」
「そんなこと言ったら」
ドロシーも言ってきます。
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