11ーmodulation
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石だったのでボチャンと大きな音を立てる。そして僕はシノンの方を振り向くと笑顔で笑いかける。
「大丈夫…。まだ残ってる。」
「え?」
僕はそう言ってシノンに近寄ると彼女を抱きしめる。
「大丈夫、まだシノンの事『好き』って気持ちが残ってる。だから心配しないで?
それに…。」
僕は抱きしめるのをやめて僕は正面から両肩を掴んで笑顔を貼り付ける。
「こんなに可愛い彼女を手放す訳ないでしょ?思い出はまた作ればいいんだし。
だから笑ってシノン♪」
「スノー…佳…。」
そうすると今度は逆にシノンの方から僕を抱きしめてきた。
「シノン…詩乃?」
「お願い…。笑顔を貼り付けないで。それじゃあ佳が壊れちゃうわよ…。」
「…。」
それを聞いて心にくるものがあった。僕は昨日みたいに泣くのは堪えて。シノンの頭を撫でる。
「ごめん、詩乃。まだ大丈夫だから。」
そう言って僕達はしばらくの間そのままの姿勢でいた。湖畔の水面が静かに僕達を写す。
何故か分からないけど昔聞いたバンドの曲が頭の中を流れていた。
私はALOからログアウトすると和人から連絡が来ていた。
『頼みがある。スノーとアスナに関することだ。今日のレイドバトル。東京ドームシティに来てくれ。』
それを見た瞬間、私は部屋を飛び出していた。
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