NO.013 詰め所にて
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で苦しみとかもあったんだなと考えられる。
新法律で縛られてしまい、その窮屈な世の中で個性ゆえにうまく生きていけないものははみ出し者として白い目で見られてしまい、やがて法を犯してヴィランになってしまうというのはよくある話らしい。
他にもヒーローになるにも資格があって、それを取らないで個性を無許可に使用して活動しているものは『ヴィジランテ』と呼ばれて良い事をしてもお尋ね者扱いだとか……。
「うへぇ……そう聞くとホントにシビアな世界だな」
「そうでしょ? 僕達はそう子供のころから習ってきたから別段苦じゃなかったけど、それでも苦しんでいる人はたくさんいたと思う……」
それでイズクの顔はまだ子供なのにどこか哀愁が見て取れた。
イズクももとは無個性だったというから相当苦しい人生を送っていたんだなと思うと目頭が熱くなってくるようだ。
そんな話をしていた間に結構時間がたっていたのか、カイドウが後ろに三人くらいの男達を連れて帰ってきた。
「助かった。ありがとう!」
そう言ってカイドウは感謝の言葉を言ってくれた。
どうやら回復薬は役に立ったようだな。
「あんたがくれた薬じゃなきゃいまごろ死んでたかもしれない。ありがとう!」
「今でも信じられんけど千切れかけていた腕が何事もなく繋がって治ったんだ。目を疑ったよ」
「…………(こくこく)」
おい。最後の奴、頷くのはわかったけどなんか言えよ。感謝されているのはわかるからいいけど。
それで男たちは感謝の言葉を何度もいいながら帰っていって、それから少しして俺達もカイドウに気に入られたみたいで、そんなカイドウの計らいで翌日には釈放された。
よし! これで自由に動けるな!
頑張らないとな。
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