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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
胸弾むアタシは、名前をもらう
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人の邪魔をするなんて最低な奴らだ!百合にチンコはいらねぇんだよ!!」
「え、今なんて?」
「あーごめんなんでもない。」

図書館なんて金目のものなんてないんだし、そういった人は来ないものだと思ってた。でも違うんだ。

「にしても葛城財団か…なんか最近よく聞くんだよな。」
「知ってんの?」
「ああ、色んなとこに資金援助してる慈善団体…と表はそうなんだが裏ではそれと引き換えにサーヴァントをもらったりしてる…いや、奪ってる。」

それを経験したから本当のことだと言える。
さらにその葛城財団は、ただサーヴァントを闇雲に集めているわけではないらしく

「宮本は?平気だった?」
「それがさ、そいつら何を考えてんのか女性サーヴァントばかり集めてるんだ。世界平和のためとか再興のためとか謳ってるが、本当の目的はなんなのかサッパリだ。」

本当にその為だったら今頃先生のゴーレムめっちゃ買ってるもんと付け足す宮本。
確かにその通りかもしれない。
強いサーヴァントを集めるのであれば、男性のサーヴァントも必ず必要だ。
だが彼らが集めているらしいのは女性のみ。
こればかりは目的は分からなかった。

「だから気をつけろよな、葵。」
「大丈夫だって。前回はヤバかったけど次はもう平気だよ。」

そう話していると、外の方に出かけていた紫式部が戻ってきた。

「紫式部、どう?」
「結界の作業、終わりました。」

防犯対策を式神ゴーレムに頼りっぱなしなのも良くない。
そう思い紫式部はこの図書館周辺に結界を張ることにした。
とはいえただの結界ではない

「邪な感情や悪意、殺意を持つものに反応する結界です。そういった人物は入れぬよう施しました。」
「ヨコシマ…え、俺入れますよね?」

心当たりでもあるのか、宮本が恐る恐る尋ねる。

「なんだよお前!変なこと考えてんのかよ!」
「いやちげーよ!別に俺エッチなこと考えてねーし!」

ただ2人の恋の行方は考えているが

「ともかくご協力ありがとうございました。宮本様。」
「いやいいってことよ。2人のためになるんなら、それだけで冥利に尽きるってもんです!」

自分たちに対してやけに寛容だなぁと思いつつも、彼女らは宮本からの好意を受け取ることにした。

そうして、葵紫図書館のは防犯対策は出来上がった。
しかし葛城財団もまた紫式部を諦めたわけではない。
彼らはまた、どこかで奪い取れるチャンスを伺ってる。


そう、どこかで。

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