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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
胸弾むアタシは、名前をもらう
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。
聞いただけでは信じ難い話だが、ここにいた紫式部、そして葛城財団の職員は確かにその光景を見ていた。
そして
「こ、これで済んだと思うなァ!!!」
実働部隊のかろうじて生き残った2人を連れ、職員は撤退した。
「ねー!ゴミは持ち帰ってよー!!」
転がる死体を軽く蹴りながら、菫は逃げゆく彼らに言うが次第に見えなくなった。
「ふぅ!おーわり!」
先程までのぎらついていた目は消え、子供のように純粋な菫がそこにいた。
「香子大丈夫?痛くなかった?」
「はい…助けて下さりありがとうございます。」
羽交い締めにされていた彼女を心配する菫。
ちなみに羽交い締めにした男は徹底的に殺した。
しかし血は流させない。ここは香子の大事な図書館だから。
汚い男の血で汚すなど、それは絶対にしてはいけないことだからだ。
「約束…守ってくださったんですね…。」
「約束…まぁ、うん。」
守って欲しいという頼み事。
彼女はそれを素直に守った。
照れ隠しに菫はそっぽを向き、頬をかいて素っ気ない態度をとるが内心嬉しくてたまらないのは泰山解説祭を使わなくとも理解出来た。
「だって"葵"が死んだら、香子は悲しむでしょ?」
「はい。」
「それにあんな汚い奴らに香子をとられるのは、もっと嫌だし…。」
「…。」
何故だろう。
彼女は危険な存在。
先の戦闘やあの時でも充分に理解した。
なのに
「よく…できました。」
これほどまでに母性が擽られるのはなぜなのだろう。
気付けば菫を、子供をあやすかのように優しく抱きしめていた。
「これからもお願いしますね…菫様。」
「うん。香子の為なら…アタシなんでも殺すよ。香子が望むのなら、それこそサーヴァントだって。」
「それは頼もしいですね。」
さて、彼女には悪いがやることはやってくれた。
「それでは菫様…お休みの時間です。」
「え、もう?やだよ!アタシも香子とえ」
眉間の辺りを指でトンと叩かれると彼女は意識を失う。
多少心は痛むが、こうでもしないと菫は大人しく帰ってくれないからだ。
?
それから
「マジ?そんなことあったの?」
式神ゴーレムの定期メンテナンスにやってくる宮本に先日のことを話す。
するとどうだろうか
「分かった。このゴーレムにも戦闘機能付けよう。それと主の命令がなくても非常時には動けるシステムもさ。」
「何から何までしてくれるけど…ほんとにいいの?」
メイドのバージョンアップ
出力の向上、稼働可能範囲の拡大、さらに複雑な命令でもこなせるよう思考回路を改良してくれた。
しかもタダでだ。
「後でなんかしたり…しない?」
「んなわけねーじゃん。俺達友達だろ。それに2
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