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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
胸弾むアタシは、名前をもらう
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られないって言ってんの!」
机をバンと叩くと男は肩をびくりと震わせ一瞬怯えるが、
「ああ、そうですか…へぇ。」
その顔はすぐに笑顔へと変わった。
「ここまで下手に出ているというのに…これだからマスターというのは頑固だから嫌なんだ。」
ゆらりと立ち上がる男。
そして指をならしたその時だ
「!!」
扉が蹴り開けられ、窓ガラスが割られ、十数人もの人が入ってくる。
「それじゃ、ちょーっと痛い目見てもらいましょうか。」
あっという間に男達に囲まれる。
皆手には拳銃。
防弾チョッキやらヘルメットやら完全武装で固めた男達の銃口はすべてあたしに向けられている。
「こいつらは…!」
「実働部隊。マスターというのは皆バカばかりですからね。こういった人達を使って言う事聞かせるんですよ。」
「っ!」
自然とかまえる。
そうだ、さっきから嫌な予感というか…チクチクと心に何か刺さるような感じがしてたんだ。
「葵様!!」
別室にいた香子が騒ぎを聞きつけ、慌てた様子でやってくる。
全員の視線がそちらに向いた。今がチャンスだ。
「んのっ!!」
1人の腕をけりあげ、銃を落とさせる。
「他人の家に土足で…入るなッ!」
別の男の腹に蹴りを入れ、隣にいた男の顔面にも回し蹴りをくらわせる。
だが
「…っ。」
足に走るじわりとした痛み。無理もない、鉛の入った防弾チョッキを蹴ったのだから。
そして何事も無かったかのようにゆらりと立ち上がる実働部隊。いや、実際ダメージはゼロだろう。
あっちは完全武装。ありあわせの装備でなんとかしてた人間同盟の奴らとは違う。
だから、ただの蹴りなんて通じない。
「紫式部!!」
ならばと思いあたしは香子に身体強化をしてもらえるよう援護をお願いする。
しかし
「なっ!?」
「おぉっと!変な真似するなよ?」
いつの間にか別の男が香子の背後におり、羽交い締めにしたのだ。
「キャスタークラスは肉弾戦が不得手と聞いたからな。こうしてしまえば何も出来ない。そうだろ?」
「…こいつ!」
羽交い締めにした男はいやらしい視線で香子の身体を舐めまわすように見ている。
「しっかしやばいな身体してんなこのサーヴァント…俺達でちょっとくらいつまみ食いしても…。」
「ダメですよ。バレ次第殺されますからね。でもまぁ…」
先程あたしにセールスをしていた男…この部隊を率いる男があたしを見る。
「"人間"なら…いくらでも犯してかまいませんが。」
男達の視線が変わる。
あたしに向けられたのは敵意の視線ではなく、性的なものを見る視線へと変わる。
「まぁそうだな…ちょっと物足りないが充分だろ。」
「俺はこれく
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